向い風が好配連打の呼び水に、優勝戦も波乱の結果に/ボートレース平和島
ボートレース平和島の「市制施行70周年記念第23回府中市長杯」は30日、最終日を迎えた。 当日の天気は雨のち曇りのち晴れ。時間の経過と共に天候は回復に向かったが、特に後半の戦いにおいて、気象の変化は走りに直接的な影響を及ぼしたため、一筋縄ではいかないようなレースの連続となった。 その一番の要因として働いたのが風であり、終盤に向かうに従って向い風が強くなる傾向。6Rではカドまくりを決めた山本英志が、8Rでは人気薄から絡んだ外枠勢が好配源となって万穴を演出。前半インで敗れた籾山佳岳は9Rまくり差しを決めて万穴提供。10Rでは同じく前半のインで大敗した繁野谷圭介が6枠からの前付けで進入を見出し、沢田昭宏のまくりを誘発。人気薄だった自身も2着絡みを果たし、ここも万穴決着に。 優勝戦の頃には向い風が音を立てて吹くような条件になったため、トップ級のスリット足を誇っていた渡邉和将の攻撃力が倍加。そのまくりが炸裂し1枠・河合佑樹は引き波に誘われたが、渡邉自身も1マークをうまく回ることができず、3コースから笠原亮がまくり差して優勝。2着安河内将、3着大澤風葵でこれまた万穴決着。笠原は前回に続いて当地連覇を達成した。
マクール