ソフトバンク打線急ブレーキ 前夜1点…また貧打で零敗
(SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク0-5DeNA、第4戦、2勝2敗、30日、みずほペイペイ)本拠地胴上げは夢物語に終わってしまった。ソフトバンクは、DeNA投手陣に散発5安打ゼロ封負け。日本シリーズ14連勝の不敗神話から一転、まかさの連敗だ。 「(相手先発ケイは)メチャメチャ良かったやん。あれは、なかなか打てないわ」 小久保監督は、表面上はサバサバしていた。 敵地で連勝したときと、一番の違いは貧打だ。第3戦の一回に1点を奪ったものの、その後はゼロ行進。この夜は1点も奪えず、17イニング連続無得点。シリーズでの零封負けは2017年第4戦以来7年ぶり。くしくも、やられた相手はDeNAだ。 左腕相手に、あえて左打者を6人並べた。「右打者は対応が難しいと思ったので」。指揮官のその予感は、ある意味、的中していた。右打者3人で1安打。主砲・山川は完全に沈黙した。 六回2死二、三塁。長打なら一気に逆転のケースだったが、中飛に倒れた。 「何年もやってますが、0・何ミリの世界。悔しかったですが、その繰り返しです」 第2戦で一発を放って勝負を決めた主砲も、本拠地に戻って8打数無安打。結果に結びつかないもどかしさがある。不動の4番が打つしかないのは、誰の目に明らかだ。 ホームチームが1つも勝てない展開で、5戦目へ。 --横浜は寒いと思いますが…。 そう問われた指揮官は笑った。「どうやって明日、決めるんや。もちろん横浜へ行きます」。決着の舞台がはっきりしただけ。日本一への自信は揺るがない。(上田雅昭)