「サカイ」はジェームス・ディーンに思いを馳せて 「リーバイス」「ナイキ」「ダブルタップス」などコラボも目白押し
これまで数々の名作を生み出してきた「ナイキ(NIKE)」とは、トレイルランニングスニーカーの“ゼガマ トレイル2(Zegama Trail 2)”とハイキングブーツの“ラバ ドーム(Lava Dome)”をハイブリッドした新作“ゼガマドーム(Zegamadome)”を制作。白、黒、イエローの3つの配色をラインアップする。さらに、昨シーズンスタートした「J.W.ウェストン(J.W. WESTON)」との協業も継続し、かかと踏んでも履くことができるペニーローファーを提案する。
「まだまだ学びたいし、いろんなものを発見していきたい」
今回のコレクションは、全体的にいつもよりシンプルな印象だった。しかし、「親しみのある定番を再解釈した今季、特にメンズは一見シンプルだけれど、実は一着に3つのアイテムがハイブリッドされていたり、ジャケットのように見えてシャツだったりと『サカイ』らしく複雑に作り込んでいる」と阿部デザイナーは説明する。一方、ウィメンズは肩周りから二の腕までが大きくふくらんだジゴ・スリーブのような誇張された袖や、動きに合わせて弾むフレアラインがポイントに。メンズ・ウィメンズ共にワイドパンツは、ポケット部分が張り出したような立体的なデザインで新鮮な印象に仕上げている。そのアプローチは、ウィメンズのメイン・コレクションで果敢に取り組み続ける新たなシルエットの探求に通じるものだ。
「以前から知っていて、いつか使いたいと考えていたが、今の私たちの気分にピッタリ合った」というディーンの言葉から出発したコレクションを通して、阿部デザイナーが伝えたかったのは「洋服のデザインだけでなく、ブランドのあり方も皆それぞれの人生も前を進むことで発見がある」というメッセージ。「25年もコレクションを作り続けているけれど、私はまだまだ学びたいし、いろんなものを発見していきたい」と意欲的な姿勢を見せた。