戦闘休止交渉が中断 イスラエル、南部進軍も視野 ハマス、「停戦まで人質解放せず」
イスラム組織ハマスは、イスラエル軍との停戦が実現するまで、人質は解放しないとの考えを示し、再び戦闘を休止するのは困難な状況となっています。中継です。 ガザ地区との境界から2キロほど離れたスデロットにきています。あちらがガザ地区北部ですが、断続的に大きな爆発音がとどろいているものの、その音は北部ではなく南部から聞こえてきています。 イスラエル軍は今後、南部への進軍も視野に入れ、攻撃の主な標的を北部から南部に移しているとみられます。 イスラエル軍は3日、ガザ地区への空爆を一晩中続けたほか、艦隊からも攻撃を行って地上部隊を支援するなどし、ハマスの戦闘員5人を殺害したと発表しました。 攻撃に先立ち、イスラエル軍はガザ地区全域を細かく区分けして、攻撃対象となっている南部の住民に対しても避難を呼びかけていますが、地元メディアは、戦闘再開後の2日間で、死者は200人以上にのぼったと伝えています。 こうした中、再度の戦闘休止に向けた交渉が、カタールなどの仲介で行われていましたが、イスラエルは「交渉は行き詰まった」と発表しました。 一方、ハマス側も交渉の中断を明らかにした上で、「停戦が実現するまで人質は解放しない」と強調しています。 イスラエル側は、ハマスが民間人の女性や子どもの解放を拒否したとする一方、ハマス側は、残る人質は兵士か元兵士だけだとしていて、こうした主張の食い違いも交渉を難航させているとみられます。