3年ぶりの刷新、AIにも対応する「iPad mini」は“買い”だ ただし「Apple Pencil」は買い替える必要あり
Apple Intelligenceでなくても、AI活用のアプリは増えており、A17 Proチップはそうした高度化するアプリへの対応という点でも、優れた性能を発揮してくれる。 iPadと組み合わせるペン型デバイスApple Pencilは、iPad miniではぜひとも組み合わせたいツールだ。 iPad mini(A17 Pro)は、最新の「Apple Pencil Pro」(2万1800円、税込)と、エントリーモデルの「Apple Pencil(USB-C)」(1万3800円、税込)に対応している。
前者は、本体の右側面に磁石でくっつけることで、ペアリングと充電が可能。後者はUSB-CケーブルでiPadと接続することで、ペアリングと充電を行う。 ■Apple Pencil Proは必ず使いたい 可搬性と機能性から、筆者はApple Pencil Proとの組み合わせをおすすめする。 Apple Pencil Proには、握ってツールチップを表示させるスクイーズに対応している。これはiPad miniにとっては、非常に重要な使い勝手の変化をもたらす。
他のiPadに比べて画面が小さなiPad miniにおいては、ペン先のツールを画面上に出しておくのは邪魔になってしまう。そこで、Apple Pencil Proをぎゅっと握り、ペン先の近くにツールバーを表示させることができるスクイーズ機能が重宝するのだ。 Apple Pencil Proはその他にも、ペンの回転の認識と、触覚フィードバックが備わっている。 iPad mini(A17 Pro)では、ホバーと呼ばれる機能が使えるようになった。これまで、M2以上を搭載する上位のiPadでのみ利用できる機能であったため、個人的には、iPad miniにおける最もうれしい進化だった。
ホバーは、ペン先でディスプレーに触れる前、浮いている状態でも、ペン先がどこを示しているかあらかじめ表示してくれる。うっすらと、ペンそのものの影も画面に表示される。 そのため、ペンを落とした先がイメージとずれていて、消しゴムで消してやり直す、といった非効率が起きなくなる。これはスケッチやグラフィックなどの繊細な作業だけでなく、手書きでメモをしたり、書籍の校正をする場合にも、非常に重宝する機能だった。