有能な人の「手帳の中身」。行動力が上がるスケジューリングとは?
「忙しくて、つい先延ばしにしてしまっていること」はありませんか? 社会人になったころの私は日々残業に追われていましたが、手帳の使い方を基本から変えたことで、段取り力が向上し、時間のストレスからはずいぶんと解放されました。 そう、手帳を賢く使えば、やりたいことを次々と実現できたのです。 この度、かつての私のように忙しすぎる日常を送る方へのヒントとして『すぐやる人のビジネス手帳術』(ナツメ社)を出版しました。 そのなかから、特にスケジュール管理の工夫や記入時のノウハウを抜粋して紹介します。
仮でもどんどん予定化を。スケジューリングで行動力アップ
コロンビア大学の心理学者ハイディ・グラント・ハルバーソンは、『やり抜く人の9つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)のなかで、目標を具体的に書き、計画を立て、手帳に予定として書き込めば、それを行動に移す確率は300%になると紹介しています。 予定は入ってくるものではなく「自分から決めていくもの」と考えてください。やりたいこと、やらねばならないことを“先に”予定として書き込んでしまうのです。 そうしないと、気が付けば「忙しくて先延ばしになる」といった事態が常態化します。まず、手帳に約3カ月先までに自分自身がやりたいことを書いていきましょう。 もちろん、特急仕事も入るので、柔軟に対応する必要は出てきます。 なので、予定は仮決めでもOK。仮でスケジュール化しておくだけでも、その予定の実行力は確実に上がります。
「できる」印象を与える人は、関係者の予定も把握している
さらには、関係者の予定も先々まで記載することを推奨します。 たとえば「部長が会議で提出するデータを用意する」といった案件を引き受けたとしましょう。 部長から「社長と打ち合わせがあるので、1月11日(水)までにデータを揃えてもらってもいい?」とだけ言われていても、打ち合わせの日時も把握しておくことがベター。 打ち合わせ後には「問題ありませんでしたか?」と確認できると親切でしょう。 ほかにも、取引先の役員会議、イベントなどがあると耳にしたら、それらの情報も書いておくと、後日話す機会があった時に「今週の金曜日はイベントでしたよね。木曜日はいかがでしょう?」と相手を配慮したケアができます。