有能な人の「手帳の中身」。行動力が上がるスケジューリングとは?
即座に書ける&一目でわかる略語の積極活用を
手帳は丁寧に書く必要はありません。自分がわかればOK。 おすすめは「略語」で書く方法です。パッパッと書いていくことができ、あとから見てもわかりやすいからです。 たとえば私が使用している略語には、打ち合わせは「MTG」、締め切りは「〆」といった定番のものから、以下のようなものもあります。 仮の予定:「?」 仮決めにもならない「この時間はOK」と誰かに回答した時間:「??」 正式に決定した予定:「正」
うっかりをなくす「締め切りアラート」は2~3回書く
締め切りを忘れないための自分への注意喚起として「締め切りアラート」を手帳に記入するのもおすすめです。 なお、この締め切りアラートは基本的に2回、多い時には3回書くようにします。 やり方は簡単。レポートの提出日が1月30日(金)だったとしたら、次のように記載しましょう。 1回目のアラート:1月16日(金)に「レポート1/30〆」 2回目のアラート:1月23日(金)に「レポート1/30〆」 間隔は、正確に1週間ごとでなくとも自分がわかればOK。これだけで、バタつくことを予防できます。 また、締め切り2週間前である1月16日の週のスキマ時間を使って、先に着手する意識づけにもなるので、前倒しで仕事を済ませる習慣を手に入れることもできます。
心のモヤモヤは書き出して、思考の整理&対策立てを
最後に、手帳を使ったメンタルコントロール術を紹介しましょう。 仕事をしていると、上手くいかないことや、ストレスを感じること、疲れてしまうことは日常茶飯事。かつて私も、忙しくなるとイライラすることがありました。 そのイライラの原因は、状態を「漠然」と考えているから。「忙しい!」「うまく行かない!」「わかってもらえない!」──すべて抽象的で漠然とした感情でしかありません。 こうした時ほど、具体的に考えればほとんどのことがスッキリするものです。 そして、その方法がネガティブな感情を書き出すこと。この方法は「エクスプレッシブ・ライティング」と呼ばれ、書くだけで頭の中が整理され、スッキリするという効果が研究でも実証されています。 一例としては、物事を上手く進められた日付に○、そうでなければ×をつけるなどのほか、「なんでそうなるの!」「●●はありえない!」などを感情のままにメモ欄に書き出します。これだけでも、ずいぶん気持ちは晴れますが、これで終わりにはしません。 ネガティブな感情を書いたあとには、必ずポジティブなことを書きましょう。その時、「具体的に何を行なえば良いのか」も書くようにするのです。 忙しさのストレス、将来の漠然とした不安などがあれば、書き出してみることでモヤモヤが晴れるはずです。 「予定が思う通りに進められない…」。そんな悩みを解消する、手帳の活用術を紹介しました。 手帳を上手く活用できると、仕事のパフォーマンスは上がり、その日の気分やモチベーションに影響を受けることがかなり少なくなります。 段取り力もアップし、心もスッキリする──今回のメソッドが皆さんの参考になりますように。 伊庭 正康 株式会社らしさラボ 代表取締役 リクルートグループ入社。残業レスで営業とマネジャーの両部門で累計40回以上の表彰を受賞。その後、部長、社内ベンチャーの代表を歴任。2011年、株式会社らしさラボ設立。リーダー、営業力、時間管理等、年間200回以上の研修に登壇。リピート率は9割以上。現在は、オンラインを活用した研修も好評。近著に15万部を超える『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ(PHP研究所)』『できる営業は、「これ」しかやらない(PHP研究所)』のほか、新刊の『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる(アスコム)』をはじめ、他多数の書籍がある。 ※無料メーリングニュース(全8回) ※YouTube「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」、音声メディアVoicy「1日5分 スキルアップラジオ」もスタート。 ※伊庭の研修をオンラインで学べるUdemyの講座も好評(Udemyベストセラー入り!) ──2022年11月30日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Source: Amazon.co.jp(1, 2)
ライフハッカー・ジャパン編集部