オーバードーズ疑い搬送5千人 23年上半期、若年層目立つ
市販薬を過剰摂取するオーバードーズ(OD)が原因と疑われる救急搬送者が、昨年1~6月で5625人に上ったことが3日までに、総務省消防庁と厚生労働省の調査で分かった。20代が1742人で最も多く、10代の846人と合わせて半数近くを占めた。女性が4132人で全体の7割だった。 風邪薬やせき止めなどを大量に服用するODは、一時的に気分が高揚することもあるが、意識障害や呼吸不全を引き起こす危険がある。厚労省は依存性がある成分を含む市販薬を20歳未満に販売する場合は、小容量製品1個に制限するといった制度の見直し案をまとめ、医薬品医療機器法改正を目指している。