【ハイライト動画あり】青木恵斗キャプテン、3トライの活躍。帝京大が早大に大勝して春の王者に
前半19分、帝京大は早大ゴールに迫り、PKからの速攻で帝京大FL青木が豪快に走り込んでトライ。スコアは、14-7となる。以降はディフェンスラインを素早く押し上げ、的確にタックルを決める帝京大の圧力に早大がハンドリングエラーを連発。攻めあぐむ早大に対して、帝京大は前半31分にWTB生田弦己(3年)がトライすると、39分にはSO本橋がタックラーの間に体を入れてのオフロードパスでディフェンスを崩し、生田が連続トライ。26-7として前半を折り返した。
後半15分、帝京大はモールを押し込んでHO當眞蓮(4年)がトライをあげると、17分には交代出場のNO8倉橋歓太(4年)がタックルを1人、2人とはじき飛ばしながらトライして、38-7と突き放す。後半26分にNO8カイサ・ダウナカマカマ(2年)がハイタックルでレッドカードを受けたが、帝京大は14人になったことを感じさせない戦いぶりで得点を重ねた。
出色のパフォーマンスを見せたのが青木キャプテンだ。一度のタックルで終わらず、すぐに立ち上がって次のプレーに向かう姿はチームメイトを奮い立たせただろう。CTB久木野太一(4年)の前に出るタックルも見事だった。最終スコアは、60-7。思わぬ大差になった。
早大は日本代表合宿に参加するHO佐藤健次、WTB/FB矢崎由高(2年)ほかNO8松沼寛治(2年)、SH宮尾昌典(4年)ら主力を怪我で欠いていたが、帝京大も日本代表合宿に参加するPR森山飛翔(2年)ほかLO本橋拓馬(4年)、FL福田大和(1年)らを怪我で欠いていた。現時点では早大が取り組んできた強化にまだ足りない点が多いという結果になった。帝京大は相馬朋和監督が「青木キャプテンは常にチャンレンジャーと言い続けています」という言葉通り、今季も挑戦者として王座を獲りに行くという意気込み感じさせた。前節、明大と引き分けたあとに涙を流した青木キャプテンの思いがチームに浸透しているようだった。これで帝京大は春季交流大会で3連覇。秋の関東大学対抗戦で戦うとき、両チームの差がどうなっているのか。これから過ごす時間の質がその差を分けることになる。
村上 晃一