国民民主党代表選、立候補者(全文1)津村氏、新しい外国人労働者受け入れを
国民民主党代表選に立候補している津村啓介元内閣府政務官と玉木雄一郎共同代表が、29日午後3時から外国特派員協会で記者会見した。 新たな党代表は、9月4日に行われる臨時党大会での投開票で決定する。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】国民民主党代表選 津村氏と玉木氏が外国特派員協会で会見 」に対応しております。
津村啓介氏のスピーチ
司会:(英語)さっそくよろしくお願いします。 津村:私は日本語でスピーチをさせていただきます。私は当選6回、46歳の衆議院議員で岡山県選出の津村啓介と申します。私は今回、現状打破、選手交代を訴えて立候補いたしました。現状打破には大きく3つのカテゴリーがございます。 1つ目のカテゴリーはアベノミクス、安倍政権の現状打破です。4つのファクターから成り立っております。第1にマイナス金利政策を転換いたします。具体的には日本銀行と政府の政策協定、アコードを見直し、インフレ2%という物価目標を取り下げます。2つ目のポリシーとして社会保障と税の一体改革を再開いたします。その第一歩は来年秋の消費税10%への増税容認と複数税率の導入反対でございます。3点目はGDPと日経平均株価に過度に着目した現在の政策評価軸を見直し、いわゆる幸福度指標の導入を含め、経済指標の総点検をしたいと思います。そこまでで。 以上、3つのポリシーにつきましては2020年の東京オリンピック後に予想される景気後退局面に備え、金融政策、財政政策を正常化しておくことによって、政策の、景気対策の発動余地を確保していくという狙いがございます。野党で最も政策立案能力、政権担当能力を有する国民民主党の本領を発揮して、財政の玉木さん、金融の津村、2人でポストアベノミクスの新しい経済政策を明確に打ち立てたいと思っています。 4番目のポリシーが今日初めて皆さんにお話をする政策でございます。代表選挙も本日から後半戦に突入した中で、とりわけ私の目玉政策である、ポストアベノミクスの新しい経済政策に厚みを増していきたいと思っています。皆さんのお手元にこちら、ございますでしょうか。この紙をお配りしております。【New foreign workers policy framework 00:12:33】と書いていますけれども、新しい外国人労働者受け入れ政策を提起させていただきます。経済成長を遂げるためには申すまでもなく全要素生産性を上げると同時に資本の投入を増やしていかなければなりません。近年の政策は全要素生産性を上げるためのイノベーションを強調するきらいがありますけれども、私はこの労働投入の拡大ということもこれからの日本の経済成長には欠かせない要素だと思っております。それが新しい外国人労働者受け入れ政策を、代表選後半戦の目玉政策の1つとして掲げる理由です。 2つ目の大きなカテゴリーは政治的タブーの打破でございます。1つ目は尊厳死、安楽死の合法化の議論をスタートさせることであります。2つ目は不妊治療の保険適用の拡大でございます。3番目は同性パートナーシップの支援策を自治体任せではなく、国として法制度化をして、とりわけ将来的には同性カップル内の相続を可能にするという提案でございます。今、ほぼ同時期に自民党の総裁選挙が行われようとしておりますけれども、私たちは若い政治家として、またこれから次の与党を、次世代の与党を担う気概を持った政治家として、官僚からは出てこない新しい社会の価値観、生命観、新しい日本人のライフスタイルを提起していきたいと思っています。 第2のカテゴリーの中の最後のポリシーとして、こちらも後半戦、代表戦後半に光を当てていきたいテーマがございます。女性天皇の容認と、女性宮家の創設でございます。このテーマは本来政治的な、なんと言いますか、コンペティションの中で扱われるテーマではございませんが、民進党時代から議論してきた延長線上のテーマであることと、また玉木候補ともかなりの部分で共通認識を持っているという認識の下で、あえて国民民主党代表選挙のテーマの1つとして掲げさせていただく次第でございます。 3番目の大きなカテゴリーは短くお伝えしたいと思います。安倍1強政治を倒すために今ばらばらである野党を大きな1つの固まりにまとめ、来年7月の参議院選挙での安倍政権打倒を最大の目標といたします。個々の政党のリーダーがそれぞれ主観的にどのような勝敗ラインを設定するかは自由でございますけれども、客観的に見て、野党改選議席の過半数を野党が取るのか与党が取るのか、これが最大の勝敗ラインであることは明らかだと思います。 私は政権担当の能力と意思を強く持つ野党の党首として、選挙戦略、国会対策、そしてその前段にある自治体議員選挙対策、広報戦略、あらゆる手段を講じて野党全体での過半数獲得に全力を注ぎます。これが私と玉木候補の最大の違いである、本気の野党共闘の在り方でございます。野党全体で改選過半数が取れなければ、私は即日代表を辞任いたします。以上で私からの最初のご説明は終わりますが、本日、新たに打ち出させていただきました、新しい外国人労働者受け入れ政策と女性天皇容認論につきましては、ご質問があればまた後ほどお答えいたします。以上です。 【連載】国民民主党代表選、立候補者が会見 全文2へ続く