服役も経験した元警察官の名物市長、決して忘れない「獄中での屈辱」 80歳を前に政治活動を再開した理由
裁判では、無実を訴えていたとはいえ、有罪判決を受け、服役もしたため、政治活動を再開すればブーイングを受ける可能性があると予想していた。しかし、いざ辻立ちを始めてみると、自分を批判する人はなかったという。 ある時、カラオケ喫茶に来てくれた男性が涙を流しながら語った言葉に胸を打たれた。 「その人は、『旅田さんが寒い中、街頭に立って頑張っている姿を見て、僕ももう一度頑張ろうと思いました』と言ってくれました。その人が病気なのか、商売に失敗したのか、何があったのかは聞きませんでした。しかし、自分の戦いは決して無駄ではなかったと思えました」 先のことを予想するのは難しい。ただ、自分が訴えたいことが広まっている手ごたえはあるようだ。