耳の不調公表・ばんばひろふみ「前向きさは原点。年を重ねたら鼓舞してくれるもの見つけないと」
77年にバンバンが解散し、ソロに転じた。「『いちご白書――』を超えるような曲は作れないんちゃうかと、潰されそうだった」というが、79年に「SACHIKO」が大ヒットした。
デビューから55年。昭和、平成、令和の3時代にわたり、世に楽曲を送り出してきた。「僕にとって音楽は怖いと感じるほど大きなもの。でも、やめたいと思ったことは一度もない」
約2年前からは、機材操作を買って出てくれた知人夫婦とともに、自宅などを拠点に制作している。「この年齢になってもまだまだ伸びしろはある」と言い、「セカンドチャンス」をテーマに新曲も制作中。配信などで発表したい考えだ。
前向きに楽しく、でも懸命に。「前向きさは僕の原点。若い時は何もしなくてもそういられたけど、年を重ねたら、鼓舞してくれるものを自分で見つけないと」。歌声が再びステージに響く日は、きっと遠くない。