ランド・ノリスにインタビュー、メンタルヘルス、今後の目標…25歳のF1ドライバーの素顔に迫る
―――来年のイギリスGPでは、ランドスタンドと名付けられたあなた自身のグランドスタンドを初めて持つことになりましたが、それは数分で完売しました。若い頃の自分なら、そんなことができると信じられると思いますか?
いつも思い出すのは、子供の頃にF1を見ていて、テレビに映し出される(ルイス・)ハミルトンのファンやフェルナンド・アロンソのファン、ジェンソン・バトンやセバスチャン・ベッテルのファンを見ているときだ。でも今、僕はその瞬間を生きている。それはイメージするのも想像するのも、比較するのも難しいことだと思う。…それはとても特別なことだ。
―――メンタルヘルスのことをオープンにすることを選んだあなたにとって、なぜそれを口にすることが重要だったのでしょうか?
運転に関係することであれ、メンタルヘルスのように軌道から外れたことであれ、僕はいつも自分の感じたことを正直に話してきた。苦労したとき、上達したとき、悪い日があったとき、良い日があったとき、いつも自分の気持ちに正直になるだけだ。そうでない人はたくさんいると思うし、自分らしくない人もいる。僕はただ、自分が信じていることを言えることにとても満足している。そして、僕がこのことを話すようになった最大の要因は、ファンやサポーターから、僕がどれだけ彼らを助けてきたかというメッセージを、ソーシャルメディアなどで目にすることが多くなったことだ。僕が一番実感しているのは、あなたが言うようなことは、人々にポジティブな影響もネガティブな影響も与えうるということなんだけど、これはポジティブな影響しか与えなかったということなんだ。それはもっと特別なことだと思う。
―――常にスポットライトを浴びている中で、公私のバランスをどのように取っていますか?
難しいよ(笑)。公私の両立は、おそらく最も難しいところの一つだろうね。多くのことがソーシャルメディアにアップされるから、プライベートの多くがある意味公になってしまう。最近は、プライベートを充実させ、その両方を切り離すように努めている。過去5年間は、インスタグラムにしろ、Twitchやストリーミング配信にしろ、今よりもソーシャルメディアに積極的だったと思う。今は自分のプライベートをより尊重している。そして、そのバランスを正しく保つことは簡単なことではないし、時間も経験も必要だけど、とても重要なことで、ここ半年か1年くらいでだいぶバランスが取れてきた。