「便利な窓口」市長に提言 若手職員が利用調査、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市はこのほど、「便利な窓口」の実現を目指して実施した利用体験調査の報告会を開いた。調査に取り組んだ若手職員らが真砂充敏市長をはじめ市幹部を前に、発見した課題や改善策について提言した。 【便利な窓口へ 若手職員が来庁者になって体験調査、和歌山県田辺市の記事はこちら】 市は、昨年4月に策定したDX(デジタル変革)基本方針で「行政手続きを簡素化し、便利な窓口を実現する」ことを目標に掲げている。体験調査は7月、若手職員を中心に約20人が参加。来庁者になりきり、「転入」と「お悔やみ」のチームに分かれて実際に手続きを体験した。 報告会では、両チームが手続きにかかった時間、来庁者や職員の動線、記入した書類の数などを発表。「窓口表示をもっと目立たせる」「『書かない窓口システム』を導入する」「必要な手続きや書類を一目で確認できるチェックリストを作成する」などと改善策を提案した。 真砂市長は「市民の皆さんに『便利になった』と感じてもらえるよう、具体的な改善に取り組んでいきたい」と話した。
紀伊民報