埼玉が18大会ぶり4度目の栄冠 この大会で幕を閉じる東日本女子駅伝 アンカー山ノ内がトップとの30秒差を逆転してゴールテープを切る 最後の大会で有終の美
東日本の18都道県チームがしのぎを削る第39回東日本女子駅伝は10日、福島市の誠電社WINDYスタジアム発着コース(9区間42・195キロ)で行われ、埼玉が2時間19分7秒で、2005年以来18大会ぶり4度目の栄冠に輝いた。 出雲路、伊勢路、箱根路…支え続けた夫婦の二人三脚 「駅伝の大東」率いた名将描く「新 青葉のタスキ」 埼玉は各区間で安定した走りを見せ全員駅伝でたすきをつないだ。1区福山若奈(埼玉栄高)がトップと13秒差の8位でスタートすると、2区山田桃愛(しまむら)が4位に上げた。中盤区間でも順位を落とさず、後半勝負に持ち込んだ。 4位でたすきを受けた7区木下紗那(中大)、8区小野桃花(熊谷玉井中)がそれぞれ一つ順位を上げると、2位で主将のアンカー山ノ内みなみ(しまむら)につながった。山ノ内はトップとの30秒差を逆転してゴールテープを切った。 1985年に始まった同大会は今大会で幕を閉じる。最後の大会で有終の美を飾り、照沼直紀監督(春日部女高教)は「陸上王国埼玉の優勝で終わろうと全員の気持ちが固まっていた。9人全員が自分の役割に徹してくれて、最高にうれしい」と喜びをかみしめた。