KAZ初のソロアルバム「STYLE」をリリース 「僕がソロワークの中で守りたかった唯一のこと」
自分だけ子どもみたいだった(笑)
「あの日はホント、ず~っと歌ってましたね。最初はただの見学のつもりで、まさか自分がコーラスの音録りに参加するなんて思っていなかったんですが、そこにいるコーラス隊の皆さんが、あまりに自由な、楽しそうな雰囲気で。音楽以外のところでもグルーヴ感がすごく合っている人たちだったので、せっかくの機会なので結局混ぜていただきました(笑)。限られた時間の中で自分の楽曲のことでコーラスのみなさんに迷惑はかけられないので、自分が担当するパートを、脳みそをフル回転させながらその場で覚えました。あんなに焦ったのは、オーディション以来ぐらいかもしれない(笑)。でも、みなさんと一緒に歌わせてもらったことは、すごく刺激的な時間でした。後になって、赤いニット帽かぶった僕が、すごく体の大きな人たちの中に一人ポツンと混ざっている写真とかを見たら、自分だけ子供みたいだった(笑)。いろんなルーツを持った人たちの体から飛び出すいろんな音と共鳴し合えた感覚があって、あらためて『音楽ってなんて自由なんだ!』と実感しました」 留学中は、「日本ではできないこと」に没入した。その一つが英語だった。あとは日常的に好きな音楽を聴いて、時間を作ってはサーフィンに出かけた。とくに最初の2ヶ月は、日本での生活の中心である「仕事」から遠く離れて、学ぶことや人とコミュニケーションをとること、寝ることや食べること、遊ぶことなどに集中できた。それによって、自分の表現にも変化があったという。
◆INFORMATION KAZ 『STYLE』 GENERATIONSのボーカル、数原龍友がソロ名義を”KAZ”として初のオリジナルアルバムをリリース! リード曲「Hush hush」を含む新曲9曲と、これまでのソロ名義楽曲7曲を収録した2枚組。 『STYLE』(2CD)¥4500、(2CD+2Blu-ray Disc)¥8500、(2CD+2DVD)¥8500/rhythm zone ●PROFILE 数原龍友(かずはら りゅうと) 2012年11月GENERATIONSのボーカルとしてメジャーデビュー。2019年にはソロ名義で「Nostalgie」を配信リリース。2023年より個人YouTube「ひとまずマイク置いてみた。by数原龍友」を開設し、2024年8月には初のフォトエッセイ『ついてきて』(講談社)を発売するなど、活動の幅を広げている。 ---------- Text:Yoko Kikuchi
講談社 ViVi