ストリートファイターの駅名標設置へ 乗客減のJR無人駅をテコ入れ
JR西日本と奈良県橿原市は7日、JR万葉まほろば線の市内3駅構内に人気格闘ゲーム「ストリートファイター」キャラクターのイラストをあしらった駅名標計11点を設置する。同ゲームの駅名標は近鉄の市内主要4駅に9月設置されているが、今回のJR3駅は利用客減が続く無人駅で、人気ゲームの力でテコ入れを図る。 駅名標は市と包括連携協定を結ぶゲームソフト大手「カプコン」(大阪市)の描き下ろし。JR3駅の名標板(縦60センチ、横1・8メートル)11基に、各二つのキャラが描かれたシート11種類を貼る。香久山駅には主要キャラ「ケン」と「リュウ」の名標など2点を設置。畝傍駅はいずれも女性キャラ「ジュリ」と「キャミィ」のものなど5点、金橋駅はライバル関係の「ジェイミー」と「ルーク」の名標など4点が登場し、3駅でキャラ計22人が楽しめる。 橿原市内のJR3駅は1日平均乗車人員171~577人(2022年、JR調べ)と近年、利用者が低迷。市は戦前建築の畝傍駅舎を3月、無償譲渡を受けた上で歴史的風情を残す形で整備する方針を決めるなど、振興策に乗り出している。 市企画政策課の担当者は「訪日客はJRを利用する傾向があり、25年大阪・関西万博を控え、外国人にも人気のゲームを活用して観光誘致を図りたい」としている。【皆木成実】