親が言いがちな“要注意ワード”に気を付けて! 帰省時の「親との会話」でチェックすべき5つのポイント
お盆のまとまった休みに合わせて、実家に帰省する人も多いのではないでしょうか。 離れて暮らす親とゆっくり話ができるチャンスですが、そんなときだからこそ「親との会話」で気を付けるべきポイント5つを、介護アドバイザーの横井孝治が解説します。 【半ば絶縁状態の“毒親”から同居介護しろと言われて……】
◆ポイント1:会話のキャッチボールがしっかりできるか
質問に対して的外れな回答が返ってきたり、同じ話を何回も繰り返したり、「ああ」「うん」といった生返事が多くないか確認しましょう。もし当てはまる場合は、何かを隠そうとしている、あるいは認知機能の低下や高齢者うつが疑われます。
◆ポイント2:会話中の感情は落ち着いているか
愚痴や不満をずっと言い続ける、急に怒ったり泣き出したりする、仏頂面で「いや、別に」「そうでもないよ」などと抑揚のない話し方をしている。そんな様子が見られたら、認知症の周辺症状や高齢者うつが疑われます。
◆ポイント3:健康状態を具体的に話してくれるか
以下のような質問をし、素直に答えてくれるかを確認してみましょう。 「健康診断の結果を見せて」 「最近飲んでいる薬を教えて」 「今、〇〇クリニックに通っているんだっけ?」 「医者から気を付けるように言われていることはある?」 親が教えてくれた内容は、今後の生活を考える上で重要な手がかりになります。散歩など運動習慣の有無についても、合わせて把握しておきたいところです。
◆ポイント4:認知機能は問題なさそうか
「あれ、今日は何日だっけ?」と子ども側から親に聞いて、「今日は〇〇月〇〇日だよ」とすぐに答えられるかどうかをチェックしましょう。 それ以外にも、「この間電話で話したあの話だけど……」と切り出してちゃんと会話がかみ合うか、「子どもの頃こんなことがあったよね」と思い出話をしたときにきちんと話が通じるかを確認するのもおすすめです。 少しでも「怪しい」と感じたら、認知機能に問題があるかもしれません。
◆ポイント5:親から話題を切り出して話ができるか
親が何かを話し出すまでニコニコして待ち、どんなテーマで何を話すのかを観察してみましょう。 子ども側から積極的に話したほうが話は弾むものですが、親がトークを組み立てられるか、自分で会話を回すことができるかも、現状の能力を知る上で重要になってきます。 親が黙り込んで沈黙が続くときは、子ども側から話題を振ります。話題は自分のことやテレビ、新聞で見たことなど何でも構いません。 テーマを示した上で「私はこう思うんだけど、父さん(母さん)はどう思う?」となるべく具体的に話を振るのがポイントです。 それに対してどれだけ考えを整理して返事ができるか、テーマについてきちんと的を射た回答ができるか。理解力、思考力を確認しましょう。