国家公務員で一番年収が高い職種は?「医師」「歯科医師」を超えた1位とは?
国家公務員のなかで最も年収が高い職種が気になる方もいるでしょう。国家公務員にもさまざまな職種があり、それぞれの年収にも違いがあります。 そこで今回は、国家公務員の平均年収と、平均年収の高い職種をランキング形式(第1位~第5位)でご紹介します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
国家公務員の平均年収
人事院が公表している令和5年の国家公務員の全体の平均年収は、約626万4564円となっています。その内訳は以下の通りです。 ●平均給与月額:41万2747円 ●ボーナス:約131万1600円 平均給与月額は扶養手当や住居手当などが含まれた額となり、ボーナスは職種によって変動する可能性が高いでしょう。
国家公務員の平均年収ランキング
国家公務員全体の平均年収が分かったうえで、平均年収の高い職種の順位も確認していきましょう。 令和5年度における国家公務員の平均年収を、ランキング(第1位~第5位)形式でご紹介します。 第1位:指定職(事務次官・外局長) 国家公務員で最も平均年収が高い職種は指定職となっており、指定職には事務次官・外局長などが含まれます。 指定職の平均年収(内訳)や平均年齢は以下の通りです。 ●平均年収:1615万759円 ●平均給与月額:102万9685円 ●ボーナス:約379万4539円 ●平均年齢:57歳 国家公務員のほかの職種と比べても唯一平均給与月額が100万円を超えています。事務次官は国家公務員のトップの階級となっており、仕事内容や責任なども反映されていると考えられます。 第2位:医療職(医師・歯科医師) 指定職の次に平均年収が高い職業は、医師や歯科医師などの医療職となります。 医療職の平均年収(内訳)や平均年齢は以下の通りです。 ●平均年収:1233万9891円 ●平均給与月額:83万9896円 ●ボーナス:226万1139円 ●平均年齢:53.5歳 指定職ほどではありませんが、医師や歯科医師の医療職の方も平均年収が1000万円を超えており、全体と比べても平均給与月額とボーナスも倍近い差があります。 第3位:特定任期付職員 特定任期付職員も医療職に次いで高い平均年収となっています。 特定任期付職員の平均年収(内訳)や平均年齢は以下の通りです。 ●平均年収:992万7790円 ●平均給与月額:63万1764円 ●ボーナス:234万6622円 ●平均年齢:43.3歳 特定任期付職員は、業務において高度な専門知識や経験、スキルが必要とされる職種であるため、その分年収も高い傾向にあります。 第4位:専門スタッフ職 続いては、専門スタッフ職となります。 専門スタッフ職の平均年収(内訳)や平均年齢は以下の通りです。 ●平均年収:約937万7439円 ●平均給与月額:60万1518円 ●ボーナス:約215万9223円 ●平均年齢:56歳 専門スタッフ職も特定任期付職員と同様に、専門的な分野での仕事や分析などがメインの業務となるため、特定任期付職員ほどではありませんが900万円台の年収となっています。 第5位:研究職 第5位は研究職となります。 研究職の平均年収(内訳)や平均年齢は以下の通りです。 ●平均年収:854万2378円 ●平均給与月額:56万2418円 ●ボーナス:179万3362円 ●平均年齢:46.6歳 研究職は特定の分野における研究を行って技術や知識などを生み出す仕事であり、より専門的な知識が要されるケースが多いため、年収は高い傾向にあります。