京都市長選挙「初当選」松井孝治氏 オーバーツーリズム対策「2つの案」を語る
京都市長選挙で初当選した松井孝治氏が2月5日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。京都市長選挙について、また、オーバーツーリズム等の対策について語った。
京都市長選挙、松井孝治氏が初当選
2月4日に行われた京都市長選挙は自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元官房副長官の松井孝治氏が初当選した。今回の京都市長選挙は自民党派閥の政治資金規正法違反事件が表面化して以降、初の政令指定都市の市長選挙でもあり、行方が注目されていた。5人が立候補し、初当選した松井孝治氏が17万7454票、最後まで争った共産党が支援する福山和人氏が16万1203票と、接戦が続いた。 新行)いまの率直なお気持ちはいかがですか? 松井)多くの方々のご支援に心から感謝します。それとともに、現在、厳しい政治不信があります。国政の問題と地方選挙は違うとはいえ、有権者から見れば同じ選挙ですから、厳しい目が向けられていると私自身、実感いたしました。 新行)厳しい目が向けられるなかで、どんなことを訴えたのでしょうか? 松井)幅広い党派でお選びいただいたのですが、学生さんや商店街の方、文化人の方が入った「文化首都京都の市長候補を京都市民で考える会」にご推挙いただきました。また私自身、京都市の市政について強い危機感を持っていますから、そこを真剣に訴えました。そのなかで、私のことを自民党の候補として見られる動きがありましたので、厳しい政治不信は日々、痛感していました。
自民党派閥の裏金問題で逆風にさらされた松井氏
ジャーナリスト・須田慎一郎)今回驚いたのは、選挙管理委員会の最終的な結果発表は午後11時だったと思いますが、その数秒前にようやく「当選確実」が出ましたよね。このときの心境を教えてください。 松井)ホッとしました。また、私は参議院議員だったのでよく覚えていますが、現職(京都市長)の方の最初の選挙でも、実は951票差だったのです。しかも、当時は共産党が推薦していた候補者と、それ以外の「オール京都」と言っていましたけれど、その対決で951票差でした。その例があったので、私は正直、12時くらいになるのではないかと思っていました。 須田)京都の人以外から見ると違和感があったかも知れませんが、今回の松井さんの場合は立憲民主党、自民党、公明党と、本来なら国政で対立する政党から推薦を受けています。京都市民の受け止め方はどうだったのでしょうか? 松井)自民党の政治資金問題に対し、立憲民主党の方が国政で追及している状況があるにも関わらず、京都で一緒にやっていることについてのご批判はあったと思います。