新しく建てた家には「太陽光パネル」の設置が義務化されるってホント？

これから家を建てる方のなかで、太陽光パネルの設置の義務化について聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。東京都では、2025年4月から、太陽光発電設置義務化に関する制度が新しく始まります。 そこで今回は、太陽光発電設置義務化について解説します。都の制度を利用することで、補助金を受け取れる可能性がありますので、お得に太陽光パネルを導入できるかもしれません。

太陽光発電設置義務化とは？

東京都では2025年4月から、新しく建設された住宅に対して、太陽光パネルの設置が必須となります。その背景としては、2030年までに都内の温室効果ガスを50％軽減する「カーボンハーフ」の実現を目指して、再生可能エネルギーの利用拡大を推進するためです。 対象となる住宅は、大手ハウスメーカーなどが供給する新築住宅（延床面積2000平方メートル未満の中小規模新築建物）です。さらに設置を義務づけられる者は、都内年間供給延床面積が2万平方メートル以上の大手住宅供給事業者等となっています。 新築建物が対象ですので、既存の物件は対象外です。また、条件に当てはまる住宅であっても、「面積が小さい」「北向き」といった屋根の条件により、設置しないケースもあるようです。

東京都の制度を利用するとお得に太陽光パネルを導入できる

新しく建設する住居への太陽光パネルの設置が義務づけられる際に心配な点が、導入費用です。 東京都では、太陽光パネルの設置に対して、1キロワットあたり12万円（上限36万円）の補助を受けられます。3.6キロワット超の太陽光パネルの場合は、1キロワットあたり10万円の補助となります。 東京都ではほかにも、「東京ゼロエミ住宅」の支援制度も行っています。太陽光パネルだけでなく、建物の断熱化を促進した省エネ性能の高い住宅を建設すると受けられる制度です。ただし制度を利用するには、決められた条件を満たす必要があるため、必ずしも支援を受けられるわけではありません。 東京ゼロエミ住宅を利用する場合、前述した太陽光パネルに対する東京都の補助が上乗せされます。なお、東京ゼロエミ住宅の補助金額は、20万円～最大210万円です。東京ゼロエミ住宅に太陽光パネルを設置した場合、最大で246万円の補助金を受け取れる可能性があります。 太陽光パネルを設置することで、毎月の電気代を安くおさえられるだけでなく、停電時にも電気が使えて安心です。まずは、いくらの補助を受けられるのか、条件を確認してみましょう。

2025年4月から太陽光パネルが義務化！ 制度を利用してお得に導入しよう

東京都では、2025年4月から、太陽光パネル設置の義務化が予定されています。設置費用については居住者負担となりますが、助成制度をうまく活用することで、導入費用の負担を減らすことが可能です。 制度の利用にはこまかな条件が定められているため、太陽光パネルの設置を検討している方は、いくらの補助が受けられるのかを事前に確認しておきましょう。 出典 東京都 2025年4月から太陽光発電設置義務化に関する新たな制度が始まります 東京都環境局 太陽光発電設備の設置に対する東京都の助成事業 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー