旧洗馬学校校舎の模型完成 開学150周年式典で披露へ 長野県塩尻市
現在の長野県塩尻市宗賀にあった旧洗馬学校の開学150周年に合わせ、制作が進められていた同校校舎の模型が10月、完成した。かわかみ建築設計室(川上恵一代表、松本市大手5)が設計し、松本市中山の元大工・野村秀康さん(83)が7カ月以上かけて手作りした。旧開智学校にも見られる擬洋風建築の意匠を忠実に再現し、当時の様子を伝えている。 30分の1のスケールで高さ63センチ、幅91センチ、奥行き60センチに仕上がった。仏教寺院に見られる唐破風の屋根のほか、洋風の丸窓やバルコニーなどが随所に配置されている。5000~6000枚にも上るという屋根の瓦は、野村さんが1.2ミリ角で木材から一つ一つ切り出し、色を塗って並べた。 毎日2~3時間の作業を地道に続けてきたという野村さんは「終わった時は『やった』という感じ」と達成感を口にし「当時の姿を思い浮かべながら見てほしい」と願っていた。 模型は16日に塩尻市の宗賀小学校で開かれる開学150周年記念式典でお披露目され、同市宗賀支所で保管される予定だ。
市民タイムス