ラジオ局でも感染防止対策にアクリル板 出演者「銀行の窓口みたいでも飛沫防止はかなり有効」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレビ局では感染予防策としてドラマ収録やロケの休止、生放送番組でも別室や自宅からリモート出演するケースが増えてきた。ラジオ各局でも、感染拡大防止策を講じている。 【映像】大阪・吉村知事改めて府民に外出自粛要請 夜の繁華街への外出を控えるよう強く要請
ラジオ大阪「ホームセンターで材料購入し報道制作部長が手作りで設置」
4月に入り、大阪拠点のラジオ大阪やABCラジオ、MBSラジオなど関西各局でも、スタジオ内のテーブルで向かい合って座るパーソナリティーの間にアクリル板が設置されるなど、感染拡大防止策が講じられている。このうち、ラジオ大阪の番組担当者に聞くと「今月3日朝の放送分からアクリル板を設置しています」と話す。 設置されるアクリル板は大きいサイズ(タテ109センチ、ヨコ65センチ)と小さいサイズ(タテ55センチ、ヨコ65センチ)の2つのサイズを用意。これは同局の報道制作部長が、東京のラジオ局でアクリル板を使用しているというニュースを見て、すぐにホームセンターで材料を購入し、自身で作って設置したものだという。
ゲストは基本電話出演、スタジオ出演時の来社は最小人数をお願い
この大小のアクリル板は、主に2つのスタジオで人数や座る席によって組み合わせて使用している。しかし、感染拡大防止のため普段スタジオに呼んでいるゲストについては、基本的に電話出演をお願いし、スタジオ出演の場合も、同局への来社は最小人数にしてもらうよう強く呼びかけているという。 そして、番組によっては、アクリル板とマスク着用のダブル対策をとっているケースもあると担当者。出演パーソナリティの意向で密閉空間にならないよう、生放送中のスタジオの扉を開けたままにしている時もあり、その際は「社内の音が入らないよう気をつけて行動しています」と担当者は話していた。
「昔の映画の銀行窓口みたいなイメージ」
こうした感染拡大防止策を受け、実際に出演しているパーソナリティはどう感じているのか。10日午後、ラジオ大阪「ハッピー・プラス」やラジオ関西「青春ラジメニア」に出演しているタレントの南かおりさんに話を聞いてみた。 南さんは「先週から各局対策がすごいです。実際目の前にアクリル板があると、どちらかと言えば昔の映画の銀行窓口みたいなイメージです。でも透明なので圧迫感はまったくないです」と話す。
「飛沫がこないようにするにはかなり有効」
また、番組でゲストを呼ぶケースも多いが「目の前にゲストが来られても違和感はそこまでないので、これは飛沫がこないようにするにはかなり有効かと思われます。ただ私は原稿を目の前のあちこちに広げることがあるので、その範囲が狭まって、ちょい慣れるまで大変かもですが(苦笑)。パーソナリティのことを考えてすぐ対策してくださったこと、とてもありがたいです」と話していた。