アリーナ建設「中止」か「継続」か 継続求める約13万4000の「声」と中止掲げて当選した市長 豊橋市
愛知県豊橋市の新アリーナ計画で「中止」を訴えて支持を集め、初当選した市長。 一方で、計画の「継続」を求める署名活動も行われています。それぞれの「声」は、市議会でどう扱われていくのでしょうか? 3日午後、愛知県の豊橋市議会の議長に手渡された請願書。 同じく託された9つの「箱」に詰められているのは、「新アリーナの建設事業継続」を求める約13万4000人の「思い」です。 「新アリーナ」の建設計画をめぐっては、市が今年9月、周辺の整備などを含めた総額約230億円の事業契約を業者と結び、2027年の開業を目指していましたが―― 11月の市長選で当選した長坂尚登氏。 事業の「中止」を表明し、就任直後の11月21日、事業者に対し、契約解除を申し入れました。 突然の「中止」表明に揺れたのが、地元に拠点をおくプロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」です。 2026年度からスタートするトップリーグ「Bリーグ・プレミア」への参入が決まっていますが、計画されていた新アリーナの建設が中止になった場合、収容人数などの基準を満たしたアリーナの確保がチームとしてできず、参入のためのライセンスが取り消される可能性があります。 「盛り上がったところで『Bプレミア』の問題もあるので、移転とかの問題も出てくるので、できたら豊橋につくってほしいと思い署名しました」(名古屋市在住) 「ブースター(ファン)として、いち市民として、豊橋の発展を願っているので、街中が元気になってほしいという気持ちで署名した」(署名した人) 「計画中止」の動きを受け、11月14日から始まった「新アリーナ建設事業の継続を求める署名活動」。 市民だけでなく、市外の多くのバスケファンも協力していました。
約13万4000人分の署名は市議会へ
そして、3日。豊橋市内外から集まった約13万4000人分の署名は市議会へ。 請願書とともに議長に提出されました。 「非常に市民らの非常に関心が高く、我々を支持してくれる人が多いことを肌で実感しました」(とよはし新アリーナを求める会 川西裕康 共同代表) 「市内外の皆さんが短期間で、13万4083筆もの署名をしていて、議長として本件に関する関心の高さや、民意の重みを感じている」(豊橋市議会 伊藤篤哉 議長)