歴史伝える貴重な資料約80点 秋の本源寺伝来書画展 ギャラリートークも/岡山・津山市
秋の本源寺伝来書画展(森忠政公報恩会主催、作州維新文庫共催)が18日から、岡山県津山市小田中の本源寺で始まった。江戸時代の津山藩の歴史を伝える貴重な資料を一目見ようと、大勢の人たちが訪れている。最終日の20日には記念ギャラリートークを開く。 【写真】森家菩提寺本源寺伝来の書画に見入る来場者
森家菩提寺本源寺伝来の書画と、作州維新文庫所蔵の書画計約80点を展示。
同寺歴代の住職をはじめ、禅の象徴である達磨大師らの頂相(ちんぞう、禅僧の肖像画)や、十六羅漢図などの仏画がずらりと並ぶ。なかには津山藩初代御用絵師・狩野洞学による頂相や、如林、如水、二つの狩野家による作品も含まれている。
同会顧問で元津山郷土博物館長の尾島治さん(67)は「狩野派の絵師は、お寺の仕事もしていたことがうかがえる。ただの美術作品ではなく、津山の歴史が楽しめる展示会になった」と話している。
尾島さんと同会長で作州維新文庫主宰の竹内佑宜さん、同寺・華山義道住職による記念ギャラリートークは20日午前11時~午後0時半、テーマは「江戸期の津山の文人・画人」。入場無料。岸本寿男氏による尺八演奏も。
津山芸術文化博参加プログラム。
問い合わせは、同寺(TEL:0868-22-7351)。
津山朝日新聞社