「やれることはすべてやる」 選挙運動をネット配信 時間外配信、ボランティア募集も
27日に投開票が行われる衆院選で、激戦を勝ち抜こうと候補者がインターネットのライブ配信を使った運動を展開している。街頭演説は午後8時で終えなければならないが、ネット配信は選挙期間中であれば時間制限がない。解散から選挙までが18日間と短期決戦となったため、多くの候補者が交流サイト（SNS）をフル活用して休む暇なく情報発信を続けている。 奈良1区の前職陣営は一日の最後の街頭演説をライブ中継している。形式は通行人から質問を募って候補者が回答する対話型。午後8時以降も別の動画配信サイトで視聴者との質疑応答を行う。 別の前職陣営は連日選挙運動終了後に、運動を選挙事務所からの生配信で振り返る。その日回った地域や街宣のコース、支持者の様子を伝えている。スタッフとの対話形式で考えを訴え、視聴者の聞きやすさを重視している。 同選挙区の新人陣営はX（旧ツイッター）をフル活用し、街頭演説の告知やビラ配りのボランティア募集などに使う。別の新人陣営も朝と夜の街宣でのボランティア募集を発信している。 ある陣営は「時間がないということに尽きる。SNSでやれることはすべてやる」と話している。（平岡康彦）
【関連記事】
- 【2024年秋・衆院選】〝落選危機〟与野党の大物21人 衆院選公示、旧統一教会問題や週刊誌報道…4閣僚に厳しい戦い 自民は40～50議席減らす可能性
- 苦戦の萩生田光一氏、有田芳生氏がわずかにリード 衆院東京24区、産経・FNN終盤調査
- 【2024年秋・衆院選】大阪・東京、49全選挙区「当落予測リスト」 大阪小選挙区で〝全面激突〟維新が公明に完勝か 東京24区、萩生田氏が苦戦予想覆す地力
- 日本保守党が複数議席獲得の可能性 衆院愛知1区は河村氏リード、産経・FNN終盤調査
- 【2024年秋・衆院選】石破氏vs高市氏、党総裁選の〝推薦人に明暗〟衆院選中盤情勢 「裏金問題の余波、自民党候補全員が受けている」激戦区はより厳しい状況
