「皿はやや残念」「メインはなぜかハンバーグ」だがプロのこだわりが詰まっている! ガストの「1990円高級フレンチ」は一体何が凄いのか?
11月21日、全国で展開するファミレスチェーン「ガスト」で期間限定フェア「至福のフレンチコース」がスタートした。 【画像15枚】ガストの「1990円・高級フレンチコース」はこんな感じ 何でも、東京・白金台のフレンチ「Restaurant L'allium(レストラン ラリューム)」の進藤佳明シェフが監修し、フルコースの価格は1990円だという。「ガスト」にしては攻めた価格設定に興味がそそられた筆者は、提供開始日に早速行ってみた。 ■■客単価2万円超のフレンチシェフが監修
進藤シェフは「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」や「ジョンティ アッシュ」などフランス料理の名店で長年活躍してきたという料理人。自身の集大成としてオープンしたのが「Restaurant L'allium」だ。 同店のHPを見るとランチのハーフコースでも6500円、ディナーのコースは13000円からと記載がある。ドリンク含めディナーをしっかりと楽しむなら2万~3万円以上はかかるだろう。 いわゆる「高級フレンチ」の味が「ガスト」で1990円で楽しめるのは、果たして安いのか高いのか気になるところだ。
【画像15枚】ガストの「1990円・高級フレンチコース」はこんな感じ 早速、客席のタブレットから「白金台L'allium進藤佳明シェフ監修 至福のフレンチコース」1990円を注文。 今回のフェアメニューのひと通りが楽しめるフルコースだ。 注文してほどなく、まずは「3種の前菜盛り合わせ」と「カリフラワースープ」の2品が一緒に運ばれてきた。 「カリフラワースープ」は、カリカリのパンチェッタとクルトンが別添えになっていた。確かに、先に前菜に手を付けていたらその間にクルトンのサクサク感が損なわれることは想像できる。細やかな気遣いに特別感があった。
カリフラワーのスープは素材の味が感じられながらも淡泊でさらりとした印象。旨みの強いパンチェッタとサクサクのクルトンが小気味よいアクセントとなっていた。 ■料理は美味だが、皿はやや残念? そして「3種の前菜盛り合わせ」。 正直に言うと皿のチョイスに驚いた。この半月型の黒い皿では、フレンチの前菜というよりまるで居酒屋のお通しのようだ。 左の料理は「アンディーブの柚子ビネグレット和え」なのだが、皿のせいで白菜の浅漬けに見えなくもない。トッピングの赤い粒はピンクペッパーなのだが、唐辛子の輪切りに見え、ますます白菜の浅漬け感を強めている。