福岡県内で3年半ぶり「はしか」患者確認 インフル10倍の“極めて強い”感染力 妊婦は重篤化のおそれ ワクチン接種での予防が有効
テレビ西日本
福岡県内で3年半ぶりに「はしか」の患者が確認されました。 感染力はインフルエンザの10倍ともいわれていて、子供だけではなく大人も注意が必要です。
3日、取材班が訪れたのは福岡市城南区のクリニックです。 診察室には発熱やせきなどの症状を訴える子供たちが次々と訪れていました。
◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人 院長 「普通の風邪も多いし、手足口病、インフエンザもすでにはやってきていますし、マイコプラズマもすごく流行している。きょうの午前中だけで5人調べて3人陽性」 流行期に入っているインフルエンザだけではなく、マイコプラズマなどさまざまな感染症の患者が後を絶たないといいます。
そんな中、2日夕方、福岡県が緊急会見を開きました。 ◆福岡県の会見 「管内の医療機関から麻疹(はしか)の発生届がありまして、その患者さまと接触した方が麻疹(はしか)に感染している可能性がある」 県は、県内在住の10歳未満の男の子がはしかに感染したと発表。 男の子は11月23日にベトナムから福岡空港に帰国し、29日に遺伝子検査で「はしか」と診断されたということです。 福岡県内ではしかの感染者が確認されるのは3年半ぶりのことです。
◆受診に来た保護者 「ちょっと心配です。(はしかは)あまりよく知らないので怖いです」 ◆受診に来た保護者 「周りで(感染が)起こったら、ちょっと焦るかもしれないですね」 今年に入って日本国内で少なくとも40人の以上の感染が確認されている「はしか」。 その最大の特徴は「極めて強い感染力」です。
接触感染や飛沫感染だけではなく空気感染も起きるため、はしかの感染力はインフルエンザの約10倍といわれています。 ◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人 院長 「いろんな感染症の中でも非常に感染力の高い疾患の一つだと思います。抗体を持っていない方が、はしか・麻疹の方に接触すると、ほぼ100%近く発症する可能性があると思います」 感染すると、発熱やせき、鼻水といった風邪のような症状が2日~4日続いたあと、39度以上の高熱や発疹が出るとされています。 また、1000人に1人が脳炎の合併症を発症したり死亡したりする可能性があるといいます。
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