大人にふさわしいテーブルマナー!【諏内えみ監修】食事や装いの基本を解説
ビジネスでの会食や彼女との高級レストランでのデートは、大人にとっては日常的なシーン。けれども、その場にふさわしいマナーを身につけておかないと、不安になってしまい折角の食事も楽しめないはず。それでは仕事やデートもうまくはいないかも……。そこで今回は、大人が身につけておきたいテーブルマナーをご紹介。これを知っていれば、どんな場面でも食事を美味しくいただけるはず!
入店から着席までのマナー
入店前には、レストランごとのドレスコードを必ず確認するのがマナー。一般的なカジュアルエレガンスであれば、服装はジャケットにTシャツ、スラックスといった装いが好ましい。ちなみに、男性はジャケット着用が必須なレストランもあるので注意が必要だろう。 また、目上の人や女性と一緒に入店する場合は、先に入店してもらいその後ろを歩くのが基本。デートの際は女性がコートを脱ぐのをサポートし、一緒にクロークへ預けよう。バッグなどの手荷物はあわせてクロークに預けるか、または椅子左側の床に置いておく。着席時にスタッフが椅子を押してくれるようであれば、膝裏に軽く椅子が当たったときに座ろう。
洋食におけるテーブルマナーの基本
テーブルマナーの基本と、食事する際に気をつけるべきポイントをコース料理の提供順に解説します。
食事中におけるテーブルマナーの基本
卓上に並ぶカトラリーはメニューによって種類が異なる。プレートの左側にフォーク、右側にナイフやスプーン、上部にデザート用のスプーンが置かれていることが多く、それぞれ外側から順に使っていく。左利きであればサービスマンにその旨を告げて、カトラリーを逆に配置してもらおう。接待で訪れる場合は、事前に相手の利き手を確認しておくとスマート。
持ち方は、ナイフは右手、フォークは左手で、人差し指を柄の部分に添えて持つのが基本。肘を張らず、リラックスした姿勢で持つとスマートに見える。料理は基本、左側にあるものから食べ進めていく。洋食器は手に持たず、食事中は音を立てないように注意すること。食事中にナイフとフォークをお皿の上に置くときは、“ハの字”になるようにする。このとき、ナイフの刃を内側(自分側)に、フォークは背を上にしておくこと。中座するのであれば、ナプキンを軽く畳んで椅子の座面に置いておく。 また、意外と悩むのがナプキンの使い方。ナプキンは二つ折りにし、折り目を手前にして膝の上に乗せる。アペリティフ(食前酒)が運ばれる前後のタイミングで準備しておくこと。口元や指先が汚れたら、ナプキン内側の面で拭く。自前のハンカチで拭いてしまうと「このナプキンは汚くて使えない」というメッセージになり、レストランへ失礼な印象を与える可能性もあるので避けること。カトラリーを持ったままナプキンで口を拭いたりグラスを持ったりするのはNG。 スタッフを呼ぶときは声をかけたり手をあげたりせず、アイコンタクトで合図するとスマートな印象。これはカトラリーやナプキンを落としたときも同様。自分で拾うのはマナー違反なので、スタッフに新しい物を用意してもらおう。