年商150億円の女性経営者が「東京ではなく、地方で勝負し続けるワケ」
東京から新幹線で2時間ほどの、岐阜県羽島市に本社を構える美容機器メーカー「A.GLOBAL*」。「A. GLOBAL」は設立からたったの2年で年商150億円を達成し、現在も成長し続けている企業です。 地方から東京への進出などは考えていないのでしょうか?代表の金松月(きんしょうげつ)さんに話を伺いました。 ※2023年9月より「株式会社ARTISTIC&CO. GLOBAL」から「株式会社A.GLOBAL」に社名変更。
岐阜だからできない理由がない
――岐阜で会社を続ける理由は何かありますか? 金さん(以下、金)「ものづくりの会社なので、この土地で製造を行っています。東京に移すとしたらコストがかかりますし、移す必要性も感じていません。 また、海外の企業と関わるグローバルな展開をしている会社なので、東京じゃないといけない理由が特にありません。岐阜だからできない理由が特にないのです」
岐阜にいることのメリット
――岐阜で続けるメリットとして特に感じることはありますか? 金「まず、岐阜で続けるメリットとして、コストが安いです。土地代も安いです。新幹線も止まりますし、不便は何も感じません。コストパフォーマンスなどを考えても、岐阜にいることでの大きなメリットがありますね。 それに、もし東京にこの会社があったら、競合企業がたくさんあるので、あまり目立たないかも知れません。 『岐阜でもこれだけのことができるんだよ』と地元で成長し続けることも、企業価値のひとつだと思っています。東京に行かないといけない理由がないのです」
東京に本社がないデメリットは?
――東京に移さないことでデメリットは特にありませんか? 金「東京は人が多いですし、多くの企業が集まっていることも事実です。なので、情報をキャッチしやすいことは確かですね。 また、イベントなどを開催しても岐阜までは行けない…となってしまいますが、東京ならメディアが取材に来てくれます。 ただ、そのメリットのためだけに本社を移す必要はなく、オフィスがあれば大丈夫なのです。弊社も都内銀座にオフィスを構えています」