子どもにイライラしたら...心の中で唱えたい“たった6秒の魔法の言葉”とは
子育てには悩みはつきもの。あなたの言動で、無意識に子どもの心を傷付けているかも......?! 「子どもが安心感・自己肯定感を持つためには」「子どものこころを守るために知っておきたいこと」など、子どもと接する際に気を付けたいポイントを、児童精神科の病棟看護師・こど看さんの著書『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』よりご紹介します。思春期までの子を持つ親や子どもとかかわる仕事に就く人は必見! 【漫画】優しい母でいたいのに…。子にイライラしそうになった時の対処法5選
子どもへのイライラがおさまる魔法の言葉
この仕事をしていると、よく「子どもにイライラすることってあるんですか?」と聞かれるのですが、私はその都度「3兆回くらいあります」と答えています。朝の準備や夕飯づくりなどの忙しい時間帯に限って何度も話しかけてきたり、明日提出する保護者用のプリントを寝る直前に出してきたり、スマホばかり見て話をぜんぜん聞いてなかったり......。私も神様ではないので、こんな場面に出くわすともれなくイライラしてしまいます。 そんな私が言うのもなんですが、イライラはけっして悪い感情ではありません。というのも、そもそも感情に「よい」「悪い」という区別はないからです。 ただし、不機嫌やイライラを怒りとして子どもに向けてしまうと、子どもが大人の顔色をうかがって行動するようになるなど、悪い影響 を与えてしまうのは間違いありません。その上、大人自身が子どもに怒りを向けた自分を責めることにもなりかねません。そうならないためにも、子どもにイライラした場面で手軽に行えるイライラへの対処法を紹介します。 例えば、仕事から帰って夕食を用意し、子どもに夕食ができていることを伝えたとします。しかし、子どもはゲームに熱中していて、まったく耳を貸してくれません。このような状況でイライラをおさめて冷静になるためには、まず物理的に距離を取ることです。子どもがゲームに熱中している姿を見ることでイライラしているので、イライラの対象である子どもが見えないところまで移動するのです。可能であれば、別の部屋に移ったほうがより効果的でしょう。そして、ここからが重要なステップです。