釣りに向くクルマ「5つの条件」 海も渓流も、ファミリー使いにも「ベストな選択」とは!?
■長距離運転の快適性
釣り場によっては、片道2時間以上も高速道路を走らせることも頻繁にあることだろう。 なかでも、釣り場に到着するまでの運転は特に疲れやすいので、釣りに集中して楽しみたいなら疲労感は可能な限り軽減しておきたいところだ。 また、筆者の場合は釣り仕様車をファミリーカーとしても使用、家族を乗せて旅行に行くこともあるため、長距離運転の快適性は重要視すべき点と考えている。 近場のみで釣りが完結するならそこまで重要視しなくてもよいが、もし長距離運転の快適性を求めるのであれば、車両を見ただけでは分からないポイントなので、一度試乗してみるのが良いだろう。
■走破性
もうひとつ押さえておきたいポイントが走破性だ。筆者は海釣りに加え、渓流ルアーフィッシングや、特にアユ釣りに行くことが多いので、山道や川原に入ることもしばしばだ。釣り場によっては地上高のあるSUVでなければ走行できないような釣り場もある。 しかし車両の足回りの構造などから、走破性の高さは前述の長距離運転の快適性とは相反する要素であり、こっちを立てればあっちが立たずとなりがちだ。 これらの要素を考慮したうえで車選びを考えたい。海や湖の釣りがメインなら、駐車場所の整備が行き届いているところが多いので長距離運転の快適性を重視した車。渓流などの河川の釣りが多い人は走破性を重視した車。釣行およびファミリーカーとしての役回りが半々なら、釣りを優先したいところだが、長距離運転の快適性を最優先すべきだろう。 また、近場の釣りが大半なら長距離運転の快適性は無視できるポイントとなるが、遠征が多いなら長距離と走破性の両立が求められるため、適合する車種はかなり絞られるだろう。
■最後の重要なポイントは……
そして、最後に釣り仕様車に求められる重要なポイントは、所有者にとってその車がカッコイイかどうかである。 ここまで紹介してきた条件に加え、その車を好きになれるかどうかが釣り仕様車として大切に長く乗る秘訣ではないだろうか。 釣りにおいて車はタックル(釣り道具)のひとつと言っても過言ではなく、ただの移動手段ではなく、よき相棒と考えれば、釣りにおける移動や休憩の時間も楽しいひとときにしてくれることだろう。 志太 浩太郎(しだ こうたろう) 釣り大好きパパ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
志太 浩太郎