認知症予防へ神戸大と研究継続 「百歳体操」に新プログラム 40歳代以上対象教室も/兵庫・丹波市
◆市内に事務局構える 同センターのサテライト丹波事務局は、柏原町田路の商業テナントに入居。センターが同市で行う研究を支える。追加プログラムを行うグループのサポートなどを担う。 同センターの沖侑大郎さん(同大学院保健学研究科パブリック領域助教)は、「丹波市は、市が協力的で、参加者が熱心。J―MINTで世界に発信できる良い結果が出た丹波市で追加の検証をする。参加者の負担がない範囲で、研究に協力してもらえれば。再び良いエビデンスが得られれば」と期待を語った。 ◆J―MINT 国内初の認知症予防の本格的多因子研究。全国4カ所で行われ、丹波市は1会場。高血圧症治療中か血圧が高め、糖尿病の治療中か血糖値高めなどの市民203人が研究に参加。前後半2群に分かれ、18カ月ずつ、神戸大らが開発した、頭を使いながら体を動かす二重課題運動「コグニケア」と栄養管理に週1回90分取り組んだ。早期にプログラムに取り組んだ集団で、記憶力や注意力のスコアが上がり、認知機能の向上が認められた。症状が出る前の予防の大切さを裏付ける根拠になった。複合プログラムによる認知機能の向上の確認は国内初。
丹波新聞社