【K-1】対抗戦はK-1が3連勝で勝ち越し決める、江川優生が常陸飛雄馬との大接戦で競り勝つ
2024年3月20日(水・祝)、東京・国立代々木競技場第一体育館にて『K-1 WORLD MAX 2024』が開催された。 【写真】江川優生が右アッパーをヒットさせる ▼第11試合 K-1vsRISE対抗戦 スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R ○江川優生(POWER OF DREAM/第3代K-1 WORLD GPフェザー級)=60.0kg 延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10 ×常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/RISEスーパーフェザー級2位)=60.0kg ※本戦の判定は28-28。 江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」ではMVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかり、2020年9月のK-1で椿原龍矢との復帰戦で判定負け。2021年3月、王座を懸けての再戦でも延長R判定で敗れて王座を失った。2022年4月にはスーパー・フェザー級に階級を上げて大岩龍矢に敗れ3連敗を喫したが、8月に連敗を脱出すると、島野浩太朗、カン・ユンソンにKO勝ちして3連勝。しかし2023年9月、横山朋哉に判定で敗れた。戦績は17勝(12KO)6敗1分。 常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅と対戦したが、延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は10勝(8KO)4敗1分。 1R、江川が前へ出て強烈な左ボディを決めていく。右フックからの左フックに常陸も左フックを返す。江川に押された常陸だったが、すぐに前へ出て逆襲。江川を下がらせるが、江川もカウンターを狙う。しかし、常陸の右ストレートがヒットし、常陸が一気にラッシュ。江川はガードを固めて耐える。 2R、江川はジャブと左フックを使い分け、ジャブで前へ出る。常陸はガードの上からでもジャブを打ちヒザを突き刺すがこれはローブローに。再開後、常陸はワンツー、左ボディ、そしてヒザ。右ストレートからの右アッパーも繰り出す。常陸の手数に対し、江川は動きが止まる。常陸は右ストレートで追撃。 3R、江川は左ストレートで前へ出る。これに常陸も応えて打ち合う。江川が真に出てくればジャブを合わせる。常陸がこのラウンドも攻めの姿勢を見ていたが、常陸のヒザに江川が右を合わせてダウンを奪う。 本戦の判定はドロー。江川が有利だったところを江川が取り戻した形だ。 延長戦、互いにジャブ。江川は右カーフを蹴り、常陸はボディへ右ストレート。前へ出る常陸がアッパーを突き上げれば、すかさず江川もアッパーを返す。常陸のワンツーに江川が右フック。前に出る常陸がヒザ、左右フック。コーナーへ詰めて連打すると江川が回り込んでの右を当てる。 判定は2-1と割れ、江川が辛勝。この時点で対抗戦はK-1の勝ち越しが決まった。 江川は「ここまで対抗戦2試合、凄くいい試合だったのに自分だけダラダラ申し訳ないです」と話した。
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