【米国株ウォッチ】今年約51%上昇したコストコ株、今は買い、売り、それともホールド?
今後の見通しと目標株価
■今後の見通しと目標株価 驚くべきことに、過去3年間、コストコの年間リターンはいずれも市場全体のリターンを上回っている。 コストコの年間リターンは、2021年に51%、2022年にマイナス19%、2023年に49%だった。 私たちは、予想EPSを18.07ドル、2025年度におけるPER(株価収益率)を53.9倍として、コストコの目標株価を973ドルとした。2025年度における収益は、前年度比7%増の2730億ドル(約42兆1000億円)程度になると予想する。現在、コストコのPERは約54倍となっており、これはパンデミック前のレンジであった25~30倍台よりもはるかに高い水準だ。この比較的高いバリュエーションによって株価に下落圧力がかかる可能性には注意が必要となる。 食品に対する高いインフレ圧力は依然として消費者の負担となっているため、コストコのような割安感の高い小売企業には追い風が吹くだろう。また、同社は2023年8月に金、今年1月下旬に銀の販売も開始した。同社はその両方に対し魅力的な価格設定をしており、エグゼクティブ会員はそうした貴金属の購入でも2%のキャッシュバックが得られるほか、コストコが提携する米大手銀行のシティが発行するクレジットカードの保有者にはさらに2%のキャッシュバックが付与されている。
Trefis Team