【速報】「秘匿とされていること以外は説明責任を果たしてきた」「市長に出席するなと議会が進められた。これはとんでもないことだと思う」 永野耕平・岸和田市長が会見で市議会解散の理由を語る
24日朝に市議会に解散を通知した永野耕平・岸和田市長が午後3時ごろから会見を開き、市議会が可決した不信任決議について「大義がないと感じている」と批判しました。解散を選択した理由については「不信任決議の決議文の中に、説明責任を果たしていないということがありました。しかし私は相手方と話し合って秘匿とされていること以外は説明責任を果たしてきた。これはあたらないというふうに思っています」と話しました。 また「これはとんでもないことだと思うが、市長に出席するなと議会が進められたことがある。決議文に『大混乱の異常事態』と書かれているが、市長に出席するなということ自体が民主主義のあり方としては問題がある」と議会に苦言を呈し、「不信任決議の内容について全く理解できないし全くあたらない。あとは市民に決めてもらうしかない」と話しました。 市議選後に再び不信任決議案が可決され、自動失職した場合の対応については「挑戦したい」と出直し選に臨む意向を示しました。
これまでの経緯は? 女性関係めぐる訴訟で和解→維新離党→不信任決議
永野市長は先月、政治活動で関わった女性との性的関係をめぐり、解決金500万円を支払って和解が成立しています。永野市長は6日、「女性と不倫関係にあった」と謝罪しましたが、性加害については否定しています。これを受け、永野市長が所属していた大阪維新の会は離党勧告処分としていて、永野市長は8日付けで離党しています。
9日から始まった市議会で永野市長は改めて性加害を否定し、市長続投を表明していましたが、市議会側が「永野市長の本会議出席を拒否する」申し入れを行い、市長不在で議会が開かれるという異例の事態となっていました。不信任決議案では、議会に対しては「秘匿」を繰り返したのに所属する政党には一転して不倫関係を認めるなど、議会に対する説明を怠るなどしたことが不信任に至った理由としています。不信任決議案は20日午前、市長が欠席する中、市議は全員出席し、賛成20反対4で可決。永野市長は30日までに議会を解散しなければ、辞職か自動失職の選択を迫られていました。