ブルズとサンダーでトレードが合意…カルーソがサンダー、ギディーはブルズ移籍へ
6月21日(現地時間20日)。シカゴ・ブルズとオクラホマシティ・サンダーの2チーム間で、トレードが合意に達したと『ESPN』が報じた。 【動画】カルーソが今シーズンに見せた好ディフェンス集! 同メディアによると、このトレードでブルズはアレックス・カルーソを放出し、サンダーからジョシュ・ギディーを獲得したという。 今シーズン、ブルズはイースタン・カンファレンス9位の39勝43敗でプレーイン・トーナメントの末にプレーオフ出場を逃した。その一方で、サンダーはウェスタン・カンファレンス首位の57勝25敗を残して「NBAプレーオフ2024」へ進出し、カンファレンス・セミファイナルまで勝ち上がった。 NBAキャリア7年目を終えたカルーソは、今シーズンに71試合へ出場して平均28.7分10.1得点3.8リバウンド3.5アシスト1.7スティール1.0ブロックに3ポイントシュート成功率40.8パーセント(平均1.9本成功)をマーク。 196センチ84キロのガードは2シーズン連続でオールディフェンシブチームに選ばれたほか、今シーズンはハッスルアウォードも受賞。2020年にはロサンゼルス・レイカーズで優勝も経験している30歳のベテラン。 サンダーにはルーゲンツ・ドート、ケイソン・ウォーレスというディフェンダーがおり、カルーソが加わることでペリメーターディフェンスはさらに強固になることが予想できる。 また、このチームはシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、チェット・ホルムグレン、ジェイレン・ウィリアムズ、ドート、ウォーレス、ケンリッチ・ウィリアムズ、ジェイリン・ウィリアムズが来シーズンも契約下におり、そのロスターに貴重なロールプレーヤーを加えることに成功したと言えるだろう。 なお、カルーソはドラフト外でレイカーズからNBAキャリアをスタートさせたのだが、最初にこの男と契約したのはサンダーだった。2016年9月に契約し、翌10月にウェイブ(保有権の放棄)されたものの、サンダー傘下のGリーグチーム(オクラホマシティ・ブルー)で2016-17シーズンをプレーしていた。当時ブルーで指揮を執っていたのが現在サンダーの指揮官マーク・デイグノートHC(ヘッドコーチ)だったため、カルーソはGリーグ時代の指揮官の下でプレーすることになる。 対するブルズは、先発ポイントガードのロンゾ・ボールが約2シーズン半をヒザのケガのため全休。プレーヤーオプションを行使して来シーズンもロスター入りとなったのだが、健康体を取り戻してフルシーズンをプレーできるかは微妙。 今回獲得したギディーは3ポイントとディフェンスに難を抱えるものの、21歳と若く、203センチ95キロのサイズも魅力で新たなプレーメーカーとして期待できる選手と言っていい。 デマー・デローザン、アンドレ・ドラモンドが今夏に制限なしFA(フリーエージェント)となるなか、ギディーを司令塔に据えてザック・ラビーンやコービー・ホワイト、ニコラ・ブーチェビッチ、アヨ・ドスンムらとともにプレーオフ返り咲きを狙うこととなる。
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