フォーエバーヤングと坂井騎手（奥）（C）Scott Serio／Eclipse Sportswire／Breeders Cup

＜BCクラシック：追い切り＞ 　【デルマー（米国）29日＝松田直樹】最高峰の舞台に向けて、最高の状態が近づいてきた－。 　BCクラシックに出走するフォーエバーヤング（牡3、矢作）が29日、最終追い切りを行った。デルマー競馬場のダートコースでエコロアゼル（BCジュベナイル出走）を6馬身ほど追走し、最後は並走馬と内ラチの間を1馬身抜け出した。公式発表された5ハロンの時計は64秒0。軽く促されただけだが、動きには活気があり、良好な状態がうかがえる。 　またがった坂井騎手は「非常に順調にきています。予定通りの追い切りができました。今日はやりすぎず、やらなさすぎず。直線だけしっかりと反応させる、いい追い切りだったと思います。一度、大井を使った上積みはあると思います」と、ジャパンダートクラシック1着からの良化に手応えを得ている。主催者のインタビューでは「馬もすごくハッピーでした」と心身の充実を伝えた。 　今春のケンタッキーダービーでは僅差の3着。敗れはしたが、その実力は世界に知れ渡っている。英ブックメーカーの「ウィリアムヒル」社は現在、シティオブトロイ、フィアースネスに続く3番手の評価を同馬に与えている。矢作師は「全体的にパワーアップしました。米国では体が必要だと思って、そこは意識していました。前回は中間に2回熱発していて、うまく体調も上がらず半信半疑。あのときよりも（今回は）はるかにいい。動きも予定通り。見た目には遅く映った中で、時計が出ていました」と状態面に太鼓判を押した。