コロナ感染者数、沖縄が全国最少だけど…年末年始の流行に注意を 医師「症状あれば集まり避けて」
新型コロナウイルスの定点医療機関当たりの新規感染者数で、沖縄県が2週連続、全国で最少となった。第49週(2~8日)の沖縄での報告数は0.80人。一方で全国平均は前週の1.27倍の3.07人で、増加傾向となっている。これまでも沖縄と他県では患者の増減の時期にずれがあり、医療関係者は世代間交流が活発になる年末年始の感染拡大を警戒する。 【写真】沖縄の企業「忘年会・新年会します」 全国より多い理由は
沖縄の新規感染者は5週連続で定点当たり1人以下と、低水準で推移する。第48週(11月25日~12月1日)は0.52人で、昨年5月の5類移行後の最少だった。逆に4月22日~7月7日の11週間は全国最多が続いた。 これまで沖縄が他県に先行して増え、特に夏場の感染拡大が際立っている。今回は他県での増加が先行している。 県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「沖縄は寒くなるのが遅く、部屋を締め切ることが少ないことが影響しているのではないか」と指摘。年末年始に向けて「症状があるなら忘年会などの集まりに参加せず、お年寄りにも会わないように」と呼びかける。 また、県感染症対策課は感染拡大に備え、県独自の注意喚起の発令を準備している。 (宮沢之祐)
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