小園健太(DeNA)がほろ苦デビュー 球団10年ぶりの”高卒ドライチ投手”の気になる今後
DeNAの小園 健太投手(市立和歌山出身)が10日、1軍初登板初先発を果たした。初回の先頭打者を見逃し三振に打ち取る好スタートを切ったものの、3回途中76球を投げ、7安打、3四球、3奪三振、5失点で降板。ほろ苦い1軍デビュー戦となった。 【一覧】DeNA(前身球団含む)の高卒ドラフト1位投手 小園は2021年ドラフト1位で市立和歌山(和歌山)からDeNAへと入団。今年が高卒3年目のシーズンとなる。2000年以降、DeNAが高卒の投手をドラフト1位(分離ドラフト含む)で指名、獲得したのは小園が6人目だった。そのなかで高卒3年目までに1軍デビューを飾ったのは、2001年の秦裕二、2005年高校生ドラフトの山口俊、2007年高校ドラフトの田中健二朗に続いて小園が4人目だった。 秦と山口は1年目に初白星を挙げている。秦はその後、伸び悩んだ感はあったものの主に中継ぎとして通算で89試合に登板した。山口に至ってはプロ初登板初先発で6回1失点、被安打2の好投。初勝利もこの試合で手に入れた。山口は先発、中継ぎ両役割で結果を残している。 田中は、3年目に5試合に登板し1勝2敗、防御率3.96の成績を残した。以降は停滞するも8年目に中継ぎとして35試合に登板しブレーク。9年目、10年目には2年連続で60試合以上の登板があった。その後はトミー・ジョン手術を受けたこともあり低迷したが、15年目(2022年)に47試合の登板を果たし復活した。昨シーズン終了後に戦力外通告を受け、今年は、くふうハヤテベンチャーズ静岡でプレーしている。 一方、2006年高校生ドラフトの北篤は、4年目に1軍初出場。しかし投手から野手へと転向し、投手としての登板は1試合もなかった。2011年の北方悠誠は、わずか3年で戦力外通告を受け、ソフトバンクへと移籍。移籍後も1軍での登板機会はなかった。その後、独立リーグや米マイナーなどでプレーを続けるもNPBの1軍で登板機会はないまま現役を引退している。 三浦大輔監督は小園の次回登板を「未定」とした。果たして、どのような成長プランを考えているのだろうか。山口や田中のような戦力となることに期待がかかる。