小さな新・高級車「レクサスLBX」はセクシーだけどカジュアル!“遊べる注目車”を自動車ジャーナリストが徹底解説
バランサーシャフトまで追加でほとんどLBX専用に作り直し!
パワートレインは一見ヤリスクロスと同じ1.5Lハイブリッドだが、LBXではハイブリッドシステムが新しくなり、電池も大電流対応のバイポーラ型ニッケル水素に進化して、システム出力は136PSに増強。 発進加速は電動感が増すだけでなくEV走行領域も拡大。ヤリスシリーズで感じられた直3エンジンの振動やノイズもオキテ破りのバランサーシャフト追加でごそっと取り去られている。乗り心地もヤリスシリーズに感じられたゴツゴツ感はなく、小さくてカジュアルだけど味わいはリッパな高級車!
決して小さなレクサスRXじゃないTシャツ&ジーンズに似合うプレミアム
従来の小さな高級車は「既存の高級車を小さくしたもの」だった。トヨタであれば「ミニクラウン」「ミニセルシオ」、メルセデスであれば「小さなSクラス」。しかしその手法に驚きはなく、LBXが目指したのはプレミアムだけどカジュアルな上質スニーカーのような存在感。 具体的にはレクサス RXの「スピンドルボディ」とは異なる「ユニファイドスピンドルグリル」の採用だ。低いボンネットとグリルの境界を融合させたシームレスデザインとなっている。 レクサス顔なんだけど威圧感は少なめで、マッチョなリアフェンダーも同様だ。セクシーだけどカジュアル。そこのサジ加減が重要なのだ。
リッチな本革スウェード生地や12.3インチディスプレイに不満なし!
ファッションでいえばタキシードや三つ揃いスーツのようなフォーマルではない。一見普段着にも見えるけどわかる人が見ると仕立てがよく、上質マテリアルを使ったスニーカーのような存在。 デジタル装備も、撮影した「アドバンス」や「クール」グレードは12.3インチの大画面メーターやディスプレイはもちろん、本革シートや本革とスウェードのコンビシートが備わり確かに高級車。 しかし色使いやデザインはカジュアルで肩肘張らずに済むしTシャツ&ジーンズにも似合う。今までにない上質感と気楽さの共存が最大のポイント! ■レクサスLBX スペック ベースは人気コンパクトSUVのトヨタ ヤリスクロスだが骨格はホイールベースまで伸ばして全面改良。心臓部の1.5Lハイブリッドもエンジンにバランサーシャフトを組み込んで振動対策を施している。価格は現状上級グレードのみのラインナップで460万円から。 レクサス LBX ¥4,600,000~5,760,000 ●全長×全幅×全高=4,190×1,825×1,545mm ●車両重量=1,310kg ●エンジンタイプ=直列3気筒 ●総排気量=1,490cc ●エンジン最高出力=67kW(91PS)/5,500rpm ●エンジン最大トルク=120N・m(12.2kgf・ⅿ)/3,800-4,800rpm ●モーター最高出力=69kW(94PS) ●モーター最大トルク=185N・m(18.9kgf・m) ●トランスミッション=電気式無段変速機 ●使用燃料=無鉛レギュラーガソリン ●燃料消費率(国土交通省審査値)WLTCモード=27.7㎞/L ※数値は“Relax” 2WD(FF) ■小沢コージ 愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。 取材・撮影・文/小沢コージ 写真/レクサス
MonoMaxWeb編集部
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