◆ＹＢＣルヴァン杯▽プライムラウンド準決勝第１戦　名古屋３―１横浜ＦＭ（９日・日産ス） 　名古屋はアウェーで横浜ＦＭと対戦し、３―１で勝利した。 　前半３分に右のＣＫからＭＦ椎橋慧也が頭で合わせ先制すると、同１４分には今度は左のＣＫからＤＦ三国ケネディエブスがヘッドで押し込み追加点。後半３１分には左サイドのクロスからＦＷ山岸祐也がだめ押しの３点目を頭で決め、第１戦をものにした。 　ヘッド３連発を全てアシストしたＭＦ徳元悠平は「自分でも１日に３つはすごくびっくりしている」と驚いた様子だったが「自信を持っていけたからこそのボールだったと思うので、本当に良かった」と頬を緩めた。試合を通じて輝きを放った左足については「まだまだ波がある。たまたまと言われないように今後も結果に出し続けないといけない」と引き締めるも、「（今日のプレーが）続くと『いい左足を持っているよね』と言われ出すと思う。もう一回練習からもいいボールを蹴られるようにしたい」とさらなる進歩に意気込んだ。 　今夏にＦＣ東京から名古屋に加入すると、すぐにチームになじんだ。３点目を決めた山岸も「キャラもいいですし、とてもチームになじんでいる」と語るほど、既に欠かせない一員になっている。徳元も「この半年が今後のサッカー人生を変えると思ったから名古屋への移籍を選んだ。初めてのウィングバックだが、今までの経験と悔しさをピッチで表現できている」と手応えをつかんでいる。 　１３日にはホームで第２戦が行われる。決勝進出した場合、優勝した２０２１年以来３年ぶりとなる。１８年には当時Ｊ３の琉球でプレー経験もあるレフティーは「下からやってきた身として、Ｊ３の選手であったりに勇気を与えられると思う。ぼくもそういう選手を見てはい上がってきた。このチャンスは逃したくないという思いで今日戦った」と力を込めた。一方で「まだ前半が終わっただけ。しっかり後半、力強い仲間がいるホームで戦いたい」と引き締めることも忘れなかった。