石破首相「今年は選挙の年」自民党の仕事始めで訴える 12年前の「超成功体験」も回想
石破茂首相は7日、自民党本部で行われた仕事始めであいさつし、今夏に行われる参院選や東京都議選に触れながら「今年は選挙の年です」とした上で「握った手の数しか票は出ない。歩いた家の数しか票は出ない。どんな選挙であれ選挙制度であれ、同じだと思っている」と述べ、地道な支持拡大の必要性を訴えた。 「握った手の数しか-」というフレーズは、首相がかつて師事した田中角栄元首相の言葉として、伝えられてきている。 参院選と東京都議選が同じ年に行われるのは、12年に1回。前回2013年は第2次安倍政権下で、当時、安倍晋三総裁のもとで幹事長だった石破首相は「都議選は公認候補が全員当選し、その後の参院選も勝利につながったことを昨日のように覚えている」と、いずれも大勝した「超成功体験」を振り返った。 しかし、今回は少数与党で臨むことで、厳しい戦いも想定される。石破首相は「昨年の総選挙において、国民のみなさまの厳しいご審判をたまわった。多くの国民のみなさまの納得と共感をいただけるように、誠心誠意全力でつとめていきたい。みなさんにもいろいろなご協力をいただきたい」と、出席者に協力を呼び掛けた。 「国民のみなさま方に最も近いのは我々、自由民主党だということを(伝えるため)、自公を中心として多くのみなさま方のお力をいただきながら、自民党の総力を結集してまいりたい」とも訴えた。