初めてのネパール旅の始まり 【日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊2023撮影記】♯03
ダワさん、ニマとの出会い
今回のヒマラヤキャンプ2023の遠征には、サーダーのダワさん、キッチンボーイのニマが同行した。サーダーは遠征に関わる現地の人を取りまとめてくれる存在だ。ダワさんと花谷さんは付き合いが長く、相棒みたいな関係だ。ダワさんは、日本語も堪能でキャラバンのアレンジやベースキャンプでの食事、そのほか生活全般のサポートをしてくれる。 ちなみに食事に関しては、それだけでひとつの記事にしたいぐらいすばらしい内容のものだった。これはまた、今後の記事でたっぷり触れようと思う。 ニマは、ダワさんのサポート役だ。若い青年だが、ニコニコしながら重荷を背負って飛ぶように歩く強者である。ヒマラヤのことを知らない私たちにとって最初から最後まで本当に頼れる存在だった。
目の前に広がる本物のカトマンズ
カトマンズでの準備がひと段落すると、ボダナートというカトマンズを代表する寺院でプジャという祈祷を行なってもらった。どんな登山になるのか思い浮かべながら、これからの登山の無事を祈った。 ボダナートではタルチョという旗を繋げたようなものを見ることができる(写真の仏塔の上から左右に伸びている旗がタルチョだ)。ヒマラヤの写真には必ずといっていいほど出てくるものだ。 カトマンズの雑踏もそうだが、写真でしか知らなかった世界に少しずつ足を踏み入れている感じがした。忙しい時間をすごしながらも、これから始まる登山への期待が膨らんでいった。いよいよシャルプーⅥに向けて移動開始だ。
PEAKS編集部