<春に挑む・’23センバツ長崎日大>選手紹介/2 /長崎
◇息ぴったりの二遊間 栗山由雅(ゆいが)二塁手=2年 二遊間でコンビを組む下坂聖磨遊撃手とは寮でも同室。一緒に居残りでノックを受けたり、打撃練習をしたりし息はぴったりだ。2022年秋の県大会決勝の海星戦では一回に二遊間で併殺を取り、チームが二回に先制して逃げ切る流れを作った。 二塁手の役割について「バント処理でのカバーリングや外野からの送球の中継でプレーのパターンが複数あるなど難しい面もあるが、守備を引っ張れる存在で楽しい」と語る。 新チーム発足直後は、けがで離脱した選手の代わりに三塁手や遊撃手を務めたこともあり、複数のポジションをこなせる器用さを備える。 ◇長打期待成長の4番 平岩悠生(ゆうき)三塁手=2年 小学5年の時に参加した野球教室で、長崎日大OBで広島東洋カープの大瀬良大地投手(31)とキャッチボールをした。会話はできなかったが、プロの投手のボールの威力に圧倒された。それから6年あまり。大瀬良選手と同じ長崎日大のユニホームに袖を通し、あこがれの舞台に立つ。 長打力があり、2022年秋の公式戦では全試合で4番に座った。冬場はスイングスピードの向上や下半身強化を目指し、筋力トレーニングなどを重ねてきた。 「中軸としてチャンスで一本を打ちたい。持っている力を全て出し切って、チームの勝利に貢献したい」と意気込む。 ◇周りへの声掛け意識 下坂聖磨遊撃手=2年 2022年春のセンバツは甲子園のベンチに入り、準優勝した近江(滋賀)に1回戦で敗れた悔しさを先輩たちと味わった。「先輩たちが大舞台で力を出し切る姿を見ていたので、今年こそは甲子園で試合に出るチャンスが欲しかった」。 22年秋の九州地区大会では、準々決勝の日本ウェルネス(沖縄)戦と準決勝の大分商戦で立て続けに送球ミスが出た。それを教訓に、冬場は確実な送球を意識して守備を強化してきた。 「遊撃手は内野を引っ張っていく中心的な存在。しっかりと守備をこなし、投手や周りの野手への声掛けもしていきたい」と語った。 〔長崎版〕