野菜価格の高騰、1月はキャベツなど落ち着く見通し
昨秋以降の野菜の品不足や高値は、今年1月に入荷状況、価格のいずれも落ち着くとの見通しを農水省が明らかにしました。天候不順などで高騰した野菜もやっと買いやすい価格に戻りそうですが、昨年12月時点でキャベツ、ハクサイなどまだ平年価格を上回っていたものもあり、しばらく気懸かりな状況が続きそう。商品の厳格な規格統一などが一層品不足につながっているのではないかと指摘する生産者もいます。 【写真】野菜高騰が家計を圧迫 消費者の節約志向が与える日本経済への影響とは?
ハクサイやピーマンは高い
関東農政局が12月27日にまとめた1月の「東京都中央卸売市場の野菜の入荷量、価格の見通し」によると、指定野菜14品目の「入荷」については全体として平年並みの見込み。関東もの、九州ものを中心に出回ると見ています。 平年に比べ入荷が多い品目はキャベツとタマネギ。平年並みはダイコン、ニンジン、ネギ、レタス、キュウリ、ピーマン。平年に比べ入荷が少ないと見られるのはハクサイ、ホウレンソウ、ナス、トマト、サトイモ、バレイショです。 「価格」の見通しでは、降雨や曇天で不安定な入荷で高値基調だった12月に比べ1月は下回る見込み。
12月に比べ高いのはハクサイ、レタス、ピーマン。12月並みはダイコン、ニンジン、キャベツ、ホウレンソウ、サトイモ、バレイショ、タマネギ。安い見込みはネギ、キュウリ、ナス、トマトとなっています。 前月に比べ安くなる野菜はそれほど多くはありませんが、高騰期の価格が突出していたものもあるため全般に買いやすくなった印象です。長野市では昨秋、一時店頭で500円近いものもあったキャベツが昨年末にかけて落ち着き、現在は店頭で200円以下も見受けられます。 キャベツは東京都中央卸売市場取り扱い実績で昨年11月上旬にキロ当たり200円を越えていたのが12月中旬には100余円まで下がるなど大きな動きがあり、店頭価格でも消費者を驚かせました。ハクサイ、ダイコン、ニンジンなども変化の幅は異なるものの秋にかけて高値が続きました。 12月中旬時点で平年並みの価格で安定していたのはホウレンソウ、キュウリ、レタス、タマネギなどでした。