【漫画家に聞く】「38才男が100人と恋活して1年で初彼女ができた」出会いがなかった漫画家の実体験にほっこり
マッチングアプリによる出会いを題材としたSNS漫画が増えている。そのなかでも珍しく男性目線で描かれた作品が『38才男が100人と恋活して1年で初彼女ができた話』だ。実際の体験を落とし込んだエッセイ漫画ということで、恋活の参考にもなるだろう。 エッセイ漫画『38才男が100人と恋活して1年で初彼女ができた話』 作者はハルマキさん(@harumakimanga)。現在は『42歳無職が初彼女と結婚するまで』を連載中の彼に本作を制作した経緯、その裏側について聞いてみた。(小池直也) ――本作をXにポストした理由を教えてください。 ハルマキ:元々はブログだけの公開の予定だったんです。でも本作で出会った今の彼女(ななさん)に「せっかく描いたんだから少しでも多くの方に読んでもらわないと勿体ないよ」と言われてXでも投稿しました。 ――制作のきっかけは? ハルマキ:エッセイ漫画を描き始めて、自分にどんなネタがあるのかと掘り下げてみたんです。それで周りから「それ絶対面白いから読みたい!」と言われたのがこのネタでした。正直、当初は躊躇する気持ちもありましたが、それなら描いてみるかと。 実際やってみて気付いたのは、自分が恥ずかしいと感じることほど読んでみたいと思われる、ということ。それに男性目線の話は少ないとも聞いていたので「こんなダメな俺でも何とかなったよ」と少しでも誰かの参考になればとは思ってましたね。 ――制作にあたり心がけたことはありますか。 ハルマキ:実際にお会いした女性をモデルに描くことになるので、どういう方だったのか個性を強調しつつ、なるべく相手が悪く映らないようにはしています。あとは僕がいかに恋愛が下手で大変だったかも描きたかった点です。実際そうでしたしね……(笑)。 ――38歳からの恋活で一番重要だと思ったことは何でしょうか? ハルマキ:イケメンでも金持ちでもない、しかもこの年齢ですから、選ぶ立場ではありません。だから「少しでも多くの方に会って、自分と相性のいい方に巡り会うよう行動するだけだな」と考えていました。その過程で体を絞ったり、少しでもいい服を着ると、それだけで精神的に少し自信が付くんだと理解できたのは発見でしたね。 ――色々な方とデートされたと思いますが、一番印象的だった人をあげるとすれば誰でしょう? ハルマキ:一番最初に出会った、ゆりさんですね。この方が居たから続けようと思えたし、マッチングアプリでの出会いの難しさを知りました。 ――今は新たなエッセイ漫画『42歳無職が初彼女と結婚するまで』も連載されてますが、こちらについては。現在のななさんとのご関係はいかがですか? ハルマキ:人生観がお互いだいぶ違うところがあるので、一緒に生活してみて揉める事もありましたが、今はのんびり生きたいって僕を優先してくれて自由にさせてくれてます(笑)。その辺りもこの先、面白く描けたらなと。
小池直也