掃除しやすい環境づくり【リビング・玄関編】
年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします 【画像】加湿器はキャスターに載せておけば、移動しても水がこぼれにくくなります いよいよ年末に向けて忙しくなってきた頃、やることリストに必ず入るのが大掃除ではないでしょうか。大掃除をやり終える度に、来年こそは汚れを溜めないぞ! と心に決めつつ……またいつもの大掃除になってしまう。そんな悪循環を払拭するために、日々の生活の中で掃除しやすい仕組みを作ってみませんか? きっと、年末の負担が減るはずです。 前回は、水回りの汚れを放置しにくくなるポイントをお伝えしました。今回は掃除しやすい部屋づくりのコツをご紹介します。 部屋に溜まる汚れといえば、なんといっても「ホコリ」。ついつい、見て見ないふり……なんてことはありませんか? 実はこのホコリ、放っておくと水気を含んでこびり付いたり、カビになるなど頑固な汚れに変化していくのです。 部屋の中は床や棚、テーブルなど「面」が多く、ここにホコリが溜まります。拭き掃除をすればいいのですが、この「拭く」掃除が一番面倒だと思われているのです。 さらに、床にカバンや脱いだ服があったり、棚やテーブルの上にモノがたくさん置かれていると、掃除機をかけたり拭いたりすることが億劫になりますよね。つまり掃除しやすい部屋は「面」に極力モノがないということなのです。 掃除がしやすい部屋を作るには、まず床やテーブルや棚の上などをスッキリ片付けることが大切。いちいちモノをどかしながら掃除するのは面倒ですものね。掃除しながらモノを片付けるより、まずはモノを所定の場所に移動しておくといいでしょう。 毎日の暮らしの中で、ササっと掃除ができるような仕組みを作っておくと清潔は保てます。 ■ リビング・ダイニングは「キャスターを味方に」 移動に手間がかかる季節家電などはキャスターに載せて、移動しやすいようにしましょう。例えば、タンクいっぱいに水が入った加湿器も、キャスターで運べば水がこぼれてしまうストレスから解放されます。大きな観葉植物なども、キャスター付きの台車に載せておくと動かしやすいです。 ■ 掃除機は1番出番の多い場所に 以前は「掃除機は目立たない場所にしまうもの」と思われていました。ですが、最近はスタイリッシュなスティック掃除機の普及で、出す→使うが気軽にできるようになりました。掃除機の出番が多いリビングの近くに置いてもインテリアを邪魔することはありません。スタンドを使ったり、フックに引っ掛けたりして、すぐに使えるようにするのがおすすめです。 さらに、掃除機のそばにはたきや小さなほうきなどもフックで吊り下げて「見せる収納」にすると、ホコリが気になったときにすぐに手に取れて便利です。 ■ ダイニングには小さなブラシとウェットシートを常備 食事はもちろん子供の勉強、デスクワークなど家族が集まるダイニングテーブル。すぐ手の届く場所に小さなお掃除ブラシとウェットシートを置いておけば、食べ物のくずや消しゴムのカスなどをサッと掃いたり、汚れが気になったときにすぐに拭くことができます。 ■ 玄関をキレイに保つポイント 帰ってすぐに目につく玄関は、家族が毎日使うのはもちろん、お客さまを招き入れる大切な場所。そんな玄関をキレイに保つポイントをご紹介します。 玄関に出しっぱなしの靴は、下駄箱へ。たたきに出す靴の数の目安は家族の人数分。「すぐに履くから」といくつも置いておくと、玄関は散らかり、掃除の機会さえなくなってしまいます。 収納に入りきらないなら、不要な靴を処分するタイミング。もう何年も履いていないもの、サイズアウトしているものなどを処分しましょう。下駄箱は湿気が多く、靴を詰め込んでいるとカビの原因にもなります。 また、スリッパはどのように収納していますか? 普段使わないようなら下駄箱の中に収納してしまいましょう。来客スリッパをまとめてしまっておくと、来客の時にそのまま玄関に置くことができるので便利です。 玄関用のほうきやちりとりはフックなどに引っ掛けて出しっぱなしにするのも◎。家族が出かけたあとにさっと掃き掃除ができ、玄関掃除がグッと身近になります。 厄介な汚れの原因になっている「ホコリ」ですが、取り除く方法は簡単です。掃除の頻度を上げるために、すぐに掃除したくなる仕組みづくりをおすすめします。掃除道具にこだわるのも、やる気をUPさせるコツですよ。
家電 Watch,丸 マイ