上司には「承知しました」を使うのが常識!?「了解しました」で十分なパワハラ上司と予想外なポジティブ社員【作者に聞く】
ウォーカープラス夏休み企画!日頃のストレスを発散できる、スカッとする漫画を紹介しよう。 【漫画】本編を読む 今回は「こんな上司は嫌!」だけど、気持ちをポジティブに変えればギャグになるコハラモトシ(@kohara_motoshi)さんの「パワハラをポジティブに受けとるヤツ」を紹介するとともに、斜め上をいくポジティブ思考なギャグを描く経緯を聞いた。 ■相手が気にしなくても、ビジネスマナーとして使うのが当然!? ビジネスマナーとして使用される「了解」「承知」という言葉。この2つの言葉を使い分けてる人もいれば、「気にしていない」「言葉としては間違っていないからどちらでもいい」という人もいる。しかし、理解して使い分けている人はどれほどいるのだろう? 「オレは帰るから、残りの仕事はお前がやっとけ!」と、命令する上司。いくら上司といえども、この言い方は問題だ。部下は皮肉を込めて、「了解しました」と返事。すると、「目上の人には『承知しました』だろうが!言い直せ!」と上司は大噴火!しかし、部下はいい直しはしない。「承知」という言葉は、目上の人や取引先で使う敬意を払った使い方。こんな上司に敬意は払わない、という静かな反抗であった。 コハラさんの描く「パワハラをポジティブに受けとるヤツ」の登場人物は、パワハラ上司とポジティブ思考な社員。上司にどんなにひどい暴言をはかれても、それを上回るポジティブ思考で上司を圧倒。折れない強靭なメンタルに、「ポジティブとかいうレベルじゃねぇ」「これぐらいのポジティブ思考が欲しい」など、ユーザーからはさまざまなコメントが寄せられた。多くは「ヤバすぎて、腹がよじれた」と、予想を上回るオチに称賛の声が集まる。 「この『パワハラをポジティブに受けとるヤツ』(長いので『パワポジ』)は、ギャグとして思いついたままに描いた“一発ネタ”(出オチ)です」と話すように、コハラさんの作品のなかでも「パワポジ」は異色の作品。「元々『アニワル』という“考え方”を変えれば“人生”も変わる!という漫画を描いていることもあって、日ごろから自分にとってプラスになるように捉えたり、前向きに考えたりと意識しています。物事は捉え方次第で良くも悪くもなりますので。この『パワポジ』も『自分ならこう捉える』と考えた」と、本作が生まれたきっかけを語る。 漫画では「この給料泥棒が!お前空気みたいな存在だな!」と、デスクを蹴る上司。上司も相当だが、「空気みたいな存在」といわれ、「自分はなくてはならない存在」だと受け止めるメンタル最強社員も相当なのである。そこから、なぜか給与交渉に至った経緯は、ぜひ漫画で読んで欲しい。 「批判や反論などの“意見”であれば、今後のためにもしっかり受け取るのですが…、暴言や悪口などの“誹謗中傷”は真面目に受け取る必要がないですからね(笑)。そんな感じで、“自分ならこうする”というのをギャグとして表現しました」(コハラ) どんな暴言を吐かれても一枚上の受け取り方や顔圧で闘うシーンは、思わず爆笑!仕事で心をすり減らしたとき、読むとスカッとする。 パワポジは、LINEスタンプも発売中。コハラさんはほかにも2024年9月6日に新書「一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ」が発売されるほか、「ちいさめ(手乗りサイズの小さなサメ)」「死神見習!オツカレちゃん」「アニワル」など、多くの書籍を手がける。 取材協力:コハラモトシ(@kohara_motoshi)