【MLB】ブレーブス・ストライダー 右ひじ内側側副靭帯のダメージが判明 トミー・ジョン手術の可能性も
昨季最多勝と最多奪三振の二冠に輝いたスペンサー・ストライダー(ブレーブス)が直近5年間で2度目となるトミー・ジョン手術を受ける可能性が出てきた。日本時間4月7日、ブレーブスは右ひじの違和感を訴えていたストライダーがMRI検査を受けた結果、内側側副靭帯にダメージがあることが判明したことを発表。今後1週間以内にキース・マイスター医師による精密検査を受け、今後のプロセスについて決定するようだ。まだ手術を受けることが決まったわけではないが、ブライアン・スニッカー監督は「手術の可能性が高い」との見解を示している。 現在25歳のストライダーは2021年にメジャーデビューして2試合に登板し、翌2022年に11勝5敗、2ホールド、防御率2.67、202奪三振とブレイク。メジャー3年目の昨季は32試合に先発して186回2/3を投げ、20勝5敗、防御率3.86、281奪三振をマークした。今年のオープン戦でも6先発で3勝1敗、防御率0.79と素晴らしい成績を残し、今季は自身初の開幕投手に。しかし、今季2度目の登板となった日本時間4月6日のダイヤモンドバックス戦で4回7安打5失点と精彩を欠き、試合後に右ひじの違和感を訴えていた。 もしストライダーがトミー・ジョン手術を受けることになった場合、今季の残り試合を欠場するのは確定。来季も最初の数ヶ月は登板できないだろう。ブレーブスは先発2番手のマックス・フリードが今季終了後にFAとなり、3番手のチャーリー・モートンは今季限りで現役引退の可能性があるため、来季の開幕時点で今季の先発1~3番手が不在という状況に陥る可能性も出てきた。なお、ストライダーは2022年10月の時点で6年7500万ドル+オプション1年の長期契約を結んでいる。 米公式サイト「MLB.com」でブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者は、ストライダーの穴を埋める代役候補としてディラン・ドッドとブライス・エルダーの名前を挙げている。ストライダーの次回登板は日本時間4月11日のメッツ戦の予定だったが、ドッドは通常の間隔で登板することが可能。エルダーは登板間隔的にメッツ戦には間に合わないが、昨季12勝を挙げた実績があり、シーズン全体を通して見た場合、代役の最有力候補と言える。次の1試合だけドッドもしくはブルペンゲームで乗り切り、その後はエルダーをローテに加える可能性が高いとみられる。